日本相撲協会は臨時理事会を開き、野球賭博に関与した大関琴光喜(佐渡ケ嶽部屋)と大嶽親方(元関脇貴闘力)に対しては「解雇以上」(解雇か除名)で懲戒処分の手続きに入った。同じく関与した時津風親方(元幕内時津海)は「降格以上」の懲戒処分。
名古屋場所(7月11日初日・愛知県体育館)の開催条件だった特別調査委員会の勧告案を全面的に受け入れたことで、開催が決定した。
特別調査委は、琴光喜の野球賭博の賭け金が、1回につき1万円から5万円であったと発表した。1回につき20万円から50万円を賭けていた大嶽親方と比べて少額だが、武蔵川理事長は「理事会の席で『やっていない』とうそをついていた。厳しい処分にあたると思う」と厳罰の姿勢を崩さなかった。
野球賭博に関与した協会員の中でも、賭け金や常習性など「突出した存在」だった大嶽親方も「解雇以上」の処分が決定した。同親方は理事会開催に先立ち、相撲協会に退職届を提出。協会は受理せず、懲戒処分の手続きに入った。
相撲協会は何としても名古屋場所開催にひたすら拘った。確かに、関わっていない力士たちに取っては迷惑な話だが、実際に開催しても休場者の数からして、横綱対前頭下位との対戦などが組まれることになる。
NHKも放送するか否か検討中らしいが、相撲協会に目を覚まさせる意味から、中継しない姿勢で臨むべきだ。相撲中継を楽しみにしている高齢者も多いだろうが、「生中継は無し、ダイジェスト放送のみ」という選択肢もあるかな?
強硬開催しても会場がガラガラになるのは明らかで、開催してもしなくても相撲協会が被るダメージは大きい。その責任は相撲協会というより角界全体が負うべきものだ。
ここ数年、週刊誌報道が先行する形で、相撲関連の不祥事が後を絶たない。その都度、マスコミは相撲協会の煮え切らない処分内容を糾弾してきたが、結局、このままでは相撲協会の存続に世間が「待った!」をかける事態になってきた。
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