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日大三高、猛打炸裂で10年ぶり2度目の優勝!

2011-08-21 10:38:46 | 高校野球
チ  ー  ム 
光星学院(青森)

日大三(西東京) 11

【投手-捕手】
(光)秋田、李-松本
(三)吉永-鈴木

【本塁打】
高山2号(三)、鈴木1号(三)

【戦評】
第93回全国高校野球選手権大会は決勝が行われ、日大三高(西東京)が光星学院(青森)を11対0で破り、10年ぶり2度目の優勝を決めた。
私が住んでいるのは西東京ブロックで、更に、日大三高は勤務先からも近く最寄駅から路線バスが出ており、やはり住んでいるブロックの代表校が優勝するのは嬉しい。21世紀になってから日大三高の2度目の優勝と斎藤で優勝した早実も含めて3回。郷土意識の低い東京だが、西東京は市部が含まれているので都心が中心の東東京とは雰囲気が違う。

今大会を評判通りの猛打で勝ち上がってきた日大三高は一巡目までは光星の秋田のボール気味のスライダーに手こずったが、二順目に入りしっかりと見極め評判の猛打が炸裂した。3回裏、この回から攻撃が二順目に入り2死無走者から死球をきっかけに4番横尾の安打で2死1,2塁から高山の一撃はセンターバックスクリーンへ飛び込む3ラン本塁打で3-0とリード。
5回表、光星はチャンスを2死1,2塁と好機を作り安打で本塁突入を図ったもののライトの好返球と捕手のブロックに阻まれアウト。日大三は猛打だけでは無く守備もしっかりしている。光星の得点を阻んだ直後の5回裏、すかさず日大三は1点と追加して4-0。
ここまで4点を奪われ何とか凌いできた秋田投手、しかし、7回に力尽きた。7回裏、日大三は鈴木の2ラン本塁打などで5点、8回には2番手投手の李を攻めて更に2点を追加して11-0と大差がついてしまった。

光星の最終回の攻撃も最後の打者となった代打荒屋敷(青森出身)は吉永のこの日最速の高目に抜けた145キロの直球に空振り三振に倒れ、スタメン9人中7人が大阪出身、2人が沖縄出身の青森代表による東北勢悲願の優勝にはまたしても届かなかった。
光星学院、聖光学院(名前が似ている!)が関西から選手をスカウトして入学させていることを批判するような人が一部にいるようだけど、レベルは低い東北地区かも知れないけど、自然条件や練習環境(試合相手も含む)では関西地区の方が数段恵まれている。
東北地区では例え学校側が室内設備を整えても、冬でもグラウンドで練習が出来る関西地区の方が練習に打ち込めるし、練習試合など強豪の対戦相手も豊富なのは事実。そういう環境から敢えて青森へと来て、甲子園を目指す心意気は買ってあげたい。こうした部員が入部することで、地元出身の選手への刺激となり全国レベルの学校を輩出することで、青森県の他校のレベルアップと目標になれば決して特待生制度も悪とは言えません。
地方はどうしても私立より公立への愛着が強いのはやむを得ないけど、八戸市も被災地でありそこの高校が頑張って準優勝したのは歴然とした事実です。


日大三・小倉監督の話:
「本当にうれしいです。打線がよく打ってくれました。今年は力のあるチームで甲子園に来れて、自分が一番プレッシャーを感じていたのかなと思っていたんですが、選手がよくやってくれて最高です。

秋田君の低めの変化球が良いボールでなかなか見極めできなかったんですが、後半に打てるようになったのが良かったです。(完封の吉永について)本当に疲れていたんですが、よくやってくれました。

日大三高の監督として2回も優勝させてもらって、こんなに幸せな男はいません。被災地の方々に勇気を与えられるような野球をやろうと話してきて、選手がそれをやってくれました

【日大三高、2011夏の軌跡】
西東京大会予選
1回戦   都清瀬 7-0
2回戦   都富士 11-0
3回戦   東亜学園 12-2
4回戦   都日野 15-6
準々決勝 堀越 13-0
準決勝   日大鶴ケ丘 9-3
決勝    早実 2-1

【日大三高、甲子園での軌跡】
1回戦   日本文理(新潟) 14-3
2回戦   開星(島根) 11-8
3回戦   智弁和歌山(和歌山) 6-4
準々決勝 習志野(千葉) 5-0
準決勝   関西(岡山) 14-4
決勝    光星学院(青森) 11-0

日大三高は予選から既に猛打爆発だったが、唯一、苦戦したのは都立の雄・日野高校との対戦だった。結果的に終盤に猛打炸裂でコールド勝利を収めたが、途中まで日野高校に投手陣が打ち込まれた。決勝の早実との試合は2-1と最もロースコアの試合だが、リードを許すことは無かった。

【高校野球の結果】
神宮大会 日大三(東京)4-1鹿実(鹿児島)
センバツ  東海大相模(神奈川)6-1九州国際大付(福岡)
選手権   日大三(東京)11-0光星学院(青森)

今季の高校野球を振り返ると、全国大会3大会(神宮、センバツ、選手権)で日大三が2大会を制した。甲子園では春夏共に関東勢が優勝、神宮とセンバツで九州勢が準優勝を飾ったが夏は振るわなかった。
日大三は昨春も春夏連覇を達成した興南(沖縄)に敗れたが準優勝で、主力選手の一部が残っていたので、やはりこの経験が貴重だったと言えよう。
10年前の日大三の優勝ではエース近藤(現、オリックス)を含めて4人がプロ入りを果たした。今大会ではエース吉永を筆頭に4番横尾や3番畔上などドラフト候補が目白押しだが、現時点で進路は不透明だが大学進学説があるがどうなるでしょうか?



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