大関、琴光喜が野球賭博関与を認めた
日本相撲協会は、週刊誌で野球賭博をしていると報じられていた大相撲の大関琴光喜(佐渡ケ嶽部屋)を含む29人が野球賭博に関与していたと発表した。
ほかに、賭けマージャンなどにかかわったことがあると届け出た力士らが36人いた。協会員全員を対象とした賭博に関する実態調査で分かったが、琴光喜以外のしこ名などは公表しなかった。
琴光喜は週刊誌上で、野球賭博の常連客になっており暴力団関係者と金銭トラブルを抱えているなどと伝えられた。相撲協会への申告では、関与した賭博に暴力団が介在していたかどうかは明らかにしていない。相撲協会は15日に臨時理事会を開き、この問題を検討する。
相撲協会は11日、複数の力士が野球で賭け事をしたと発表し厳重注意した。各部屋の師匠を通じて力士や親方に対する賭博問題の調査を実施し、相撲協会は自主的に申告してきた力士らは厳重注意にとどめるという方針を示していた。だが、相撲協会は申告のあった上申書を警視庁に通報。今後、警視庁の捜査対象となる可能性があり、暴力団へのかかわりが判明すれば厳罰が下される見込み。
武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「警察に報告したのでお任せしています。処分は警察の判断を待つ」と話した。琴光喜は野球賭博疑惑に対し、5月の夏場所中に警視庁から任意の聴取を受けたが関与を認めず、夏場所後に行われた理事会での聴取や、報道陣の取材にも一貫して事実関係を否定していた。
(以上、時事通信社より一部転載しました)
今までにもこのブログで相撲協会のトラブル発生時の隠ぺい体質について書いてきたが何も変わっていません。こうなると、指導監督省庁である文部科学省の責任も間接的に問われるのではないか?
不祥事の度に相撲協会の幹部が説明に行っているようで、その都度指導を受けているが協会はそれを果たして真剣に受け止めているのか疑問に感じる。
第一、大関は昇進の際に力量、品格抜群なのが条件のはずで、相撲協会に対して誓いの言葉まで述べている。琴光喜は日大時代から力量は抜群だったが、最近の噂では無類のギャンブル狂との記述さえ出ている。
「クンロク大関」と言われ続けている琴光喜だが、一度は関わりを否定しながら、協会から再度の事情聴取を経て「渋々」野球賭博との関係を認めた。だが、本来、賭博云々よりも、暴力団関係者との密接な関係そのものが問題なのであり、賭博と暴力団の問題を切り離そうとの意図が協会には感じられる。
報道が事実なら、琴光喜は一般社会なら間違いなく「即刻、懲戒解雇」である。それが常識のある社会の対応だ。日本相撲協会には、そうした日本社会の常識が理解出来ない組織であると、世間からは見られている。
朝青龍の一連の不祥事、外国人関取の大麻問題、リンチ殺人事件...もう、本場所中に「満員御礼」の札が下りることはないだろう。そして、このまま放送を続けるNHKも、中継に関して考える時期が来ているのではないだろうか?
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