貴乃花親方、退職願提出も却下される
日本相撲協会は、臨時理事会を開き、野球賭博に関与した大関琴光喜(佐渡ケ嶽部屋所属)と大嶽親方(元関脇貴闘力)の解雇処分を決めた。
角界からは永久追放となる。現役大関の解雇は史上初めて。琴光喜に退職金を支給(満額で5500万円)するが、大嶽親方には支給しない。臨時理事会では、名古屋場所を謹慎する武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)に代わる理事長代行に、元東京高検検事長の村山弘義外部理事の就任を正式に決めた。
就任に際しては、「まわし組み」と呼ばれる力士出身の理事の一部からは、放駒親方を理事長代行に推す動きもあったが、最終的に村山氏の理事長代行就任が決まった。
現役時代に野球賭博に関与した時津風親方(元幕内時津海)は、肩書を主任から最下位の平年寄に降格させ、5年間据え置きとした。複数の弟子が野球賭博に関与した阿武松親方(元関脇益荒雄)は委員から平年寄に2階級降格させ、10年間据え置く処分も決めた。
緊急理事会で、貴乃花親方が退職届を提出していたことが分かった。貴乃花親方は、2月の理事選で自分に1票を投じてくれた大関琴光喜を守るため、捨て身の抵抗を見せたが、受け入れられず琴光喜は解雇。貴乃花親方の不退転の決意は報われず、受理されずに理事会は閉幕した。
この貴乃花親方の行動の背景には、自らの理事就任にあたって一票を投じてくれた琴光喜を守りたい気持からだろうが、退職届提出は余りにも唐突過ぎた。世間的には琴光喜解雇はやむを得ないという空気が支配的な中で、十両最下位からの再出発を提案したが、この行動はやはり受け入れ難い。貴乃花親方には、もっと協会の行動をオープンに、改革路線を進めることを期待されていると思う。
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