松江のお茶・製造直売『錦峰園製茶場』 野津家のブログ

松江のお茶&お米農家。

20代で農業を継ぎ、
3人の子供を育てながら
両親と共に農業に励んでいます。

高級食材「赤貝」を戴きました。

2021年01月24日 10時41分30秒 | お茶

父 綴ります。

昨日の夕方、突然の『こんにちわぁ』。大海崎町の古藤先輩でした。

『ちょっと小ぶりな物も混じってるけど、食べてごすだわね。』

「えぇ!、(;゚Д゚)。こげんよけな「赤貝」を貰うだぁ!。」

「さっきBSSラジオで、松江の老舗店の人が、’かつて冬の松江の食卓には、

 「赤貝」が欠かせなかったですよね。って話してました。」

「でも、「養殖赤貝」を育てるためには、いっぱい手間を掛けないけんでしょうに!。

 もったいないです。」

 

今から60年ほど前の昭和30年くらいまでは、わが家も「赤貝漁」をしてました。

”そりこ船”を操って、”赤貝桁”を引いて海底の砂土に生育してる「赤貝」を採集。

(今の宍道湖の、シジミ漁に似ている感じみたいに)

冬の東風に押されるように船の櫓を漕いで、大人たちが勇んで帰ってきたものです。

選別作業後には、わらで作られたカマス袋に入れて。

大井と大海崎には、松江の野菜問屋さんが三輪トラックで集めに来て、、、。

夕餉時、家々では鍋一杯の”赤貝の煮付け”だった、、、。

その時期には、”あまさぎ(公魚)の醤油付け焼。”白魚と高菜の汁、、、。

 

どんどん昔が思い出されてきて、古藤先輩と話が弾みました。

もうちょっとで、出荷作業が終わって。

それからは「中海で自然に育まれた”稚貝”」を採集する作業が、始まるそうです。

(まさか、令和の時代に「赤貝の稚貝が自生するなんて!!」)

 

今朝、娘がスマホを見ながら「赤貝」の御馳走を作ってくれてましたぁ!。