MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.121 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 (2007年 日本 146分 シネスコ)

2007-12-18 00:45:57 | 2007年劇場鑑賞
監督 山崎貴
出演 吉岡秀隆
    堤真一
    小雪



本日二本目の作品はこれまた邦画「「ALWAYS 続 三丁目の夕日」
前作はその懐かしい風情についつい涙腺が刺激され堂々のベストテン入りでしたが、まぁ今回は泣く事はないでしょう。

(あらすじ)

昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。
黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら淳之介(須賀健太)と暮らす茶川(吉岡秀隆)のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。

開巻早々に出てくるTOHOスコープの文字・・・これまた前作同様ですね。
何とゴジラが東京タワーを破壊するシーンから始まります!せっかく前作のラストで完成したのに・・・でもこのシーン本家のゴジラよりよく出来てたりする(笑)

今回は吉岡秀隆演じる茶川竜之介が芥川賞を目指す物語を主軸に三丁目界隈の主要メンバーたちの細かいエピソードをちりばめた構成です。

鈴木家が破産した親戚の女の子を預かりちょっとしたイザコザがあったり、堀北真希演じる六ちゃんの同郷の青年とのエピソードや、何と薬師丸ひろ子扮するお母さんの初恋の人との再会などなどそれぞれに見せ場があります。

特に前作でも後半登場した小日向文世扮する淳之介の実父が淳之介を引き取ろうとするのを阻止するために竜之介が芥川賞を目指す本筋は今回の映画での見所で、貧困ながらも実父以上の愛情で育てようとするが、裕福な生活で成功者である実父は恵まれた環境で自分の後継者を育てようとする・・・そんな2人の対照的な姿は当時の変わり行く日本を象徴してるかのようです。
小日向文世は一見悪役扱い的だけど、彼らの言い分も間違ってる訳ではないんだけどね・・・

嫌みな実父の小日向文世が高度成長して行く日本と日本人の象徴的なキャラのようなイメージを持ってしまいます。
対象的に三丁目の面々はまだ人の情や義理を重んじる人々・・・それを古い人とは言わないが、急激に高度成長して行く日本をこの小日向文世と三丁目の住人との関係に感じとれる気がしました。

それとこの作品はやはりCGふんだんに使った昭和の町並が一つの見所で、今回は後ろの背景の通行人もCG合成のようで(多分) 映画館から出て来る人波や東京タワー内のシーンなど実際の俳優との合成がハッキリ判るものの、よく出来てると思います。
ちなみに堀北真希たちが映画館で見るのが日活映画「嵐を呼ぶ男」・・・東宝映画じゃないんやね。
この時代は東宝映画よりやっぱり石原裕次郎何やね~ 敢えて無理矢理東宝映画にしなかったのはリアルでよかったね。

全体的に昔懐かしいホームドラマ見てるようで そういえば昔テレビではこんなドラマが多かったですね そんな懐かしさも込み上げてきました。



☆☆☆☆ 2007.12.13(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 19:30 H-3

   

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (蟷螂の斧)
2021-03-01 05:35:57
僕がこの映画で一番好きな場面。鈴木オート社長の則文が戦友牛島に会う場面です。鈴木家に招いて一緒に酒を飲む。語り合う。翌朝牛島がいない。奥さんと六子が牛島は最初からいなかったと言う。則文があれは幽霊だったのかと悟る。「牛島。やっぱり死んでいたのか そうか・・・。幽霊になって俺に会いに来てくれたのか・・・。」と言う感じです。台詞無しでそれを表現する堤真一さんの表情と演技。お見事でした

>私は世代的に薬師丸ひろ子さんが母親役と言うのが何とも衝撃的でした(笑)

朝ドラではお母さん役がすっかり板についた感じでした
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Unknown (king42)
2021-03-02 16:09:54
こんにちわ

あのシーンはなんか切ないですよね
薬師丸ひろ子さんはいい役者さんになりましたよね
歌を歌っても衰えないハリのある歌声聞かせてくれてます
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嵐を呼ぶ男 (蟷螂の斧)
2021-03-12 21:01:27
こんばんは。日活映画「嵐を呼ぶ男」を堀北真希たちが見てる場面。興奮しながら見てる。確かに冒頭の喧嘩の場面や裕次郎がドラマーとして人気急上昇だから当然です。でも映画を見終わった後もニコニコしながら出てくる。どうなんでしょう?あの映画の終盤で裕次郎は酷い目に遭います

>前作の千夜一夜物語

こちらは未見なんですよ。いつか見たいです
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Unknown (king42)
2021-03-13 00:58:02
蟷螂の斧さん

いやー
そこは裕ちゃん、ドラムを叩いても戦っていても、また酷い目にあっても輝いてるスターだから当時の人達は眩しかったんじゃないですかー(笑)

千夜一夜物語
これもある意味画期的な作品です
機会があれば是非!
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なるほど。 (蟷螂の斧)
2021-03-13 08:35:26
>酷い目にあっても輝いてるスターだから当時の人達は眩しかったんじゃないですかー(笑)


そういう事なんですね

>堀北真希演じる六ちゃんの同郷の青年

演じたのは浅利陽介。大河ドラマで小早川秀秋役を2回演じてますね
彼を利用した詐欺師役の浅野和之もドラマや映画によく出て来ます
茶川竜之介は作家としていつまで大成しない。可笑しくも悲しいです。でもヒロミと一緒になれたのだから、いいかな?
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Unknown (king42)
2021-03-14 10:04:41
蟷螂の斧さん

この映画で堀北真希さんの印象は私は強烈でしたね
田舎から出てきた純な子って感じを見事に演じていて、なかなかの名演でしたね

竜之介がヒロミにプロポーズするシーンはいいですよね
好きな場面です
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