ちょっとこれは見たかった作品です
アフガニスタンで実際にあった戦闘を描いた作品です
真っ暗な夜のアフガニスタンの空をヘリコプターが飛んでるシーンから始まるこの作品
そこにロメシャ2等軍曹ら精鋭部隊が乗り込んでいて、彼らが到着したのは、アフガニスタンのキーティング基地
着いた時は夜間の暗闇なので、わからなかったが朝起きて見て初めてその異様な光景を目にするんですね
基地の周りにそびえ立つ山…と言うより巨大な斜面と言いますか、基地が360斜面に囲まれた谷底にあり、いつでも攻撃してくれとばかりの無防備状態なんですね
いつタリバンが攻めてきてもおかしくない緊張感の中、兵士達は任務にあたるんですが、毎日のように銃撃が突然起こり誰かが命を落とす…
映画は我々にそんな基地内の日常の緊張感を味わわせてくれます
前半は短いエピソードや会話の最中に突然攻撃が始まり誰か死ぬシーンが出てきます
また兵士同士のいざこざや、バカな話で盛り上がるちょっとした息抜きもあるんです
まさに基地内の様々な出来事を見せながら、一気に後半の戦闘シーンまで見せてくれます
この作品は全編通して凝ったカメラワークとロングショットを織り交ぜた至近距離からのカメラワークの臨場感がハンパない戦闘シーンに圧倒される
役者の演技だけでなく、その撮影技法がとんでもない程の臨場感を出しているんですね
特に後半のタリバンが総攻撃かけてくる「カムデシュの戦い」のクライマックスはカメラが兵士達に寄り添うように動き、銃弾や砲撃を兵士達と一緒にかいくぐるような迫真のシーンが連発される
あるポイントからポイントまで兵士の動きに合わせたロングショットは単に戦闘で戦ってる兵士だけでなく、担架を持って銃撃をかいくぐる救護班、銃弾を補給するため倉庫からトラックまで走る兵士の動きまで追いかける
負傷した仲間を助けに行こうとする者と、それを止めて思い止まらせようとする者との迫真のやり取りなどまさに観客が戦場に放り出されたような作品なのです
とにかくドッと疲労感を味わった後エンドロールで更に戦争の無常さを感じさせる…単なるエンタメ戦争映画とはちょっと違う所をエンドロールで見せてくるます
このエンドロールが効いてます
壮絶な戦闘のドラマの後に当事者達に実際に語らせると言う…久々に見応えのある戦争映画でした
スコットイーストウッドはあのクリントイーストウッドの息子ですが、顔から声まで似てきましたね
メルギブソンの息子も出てます
2世共演の作品でもありますね
★★★★★ 2021.3.19(金) なんばパークスシネマ シアター11 20:10 E-3
肝心のエンドロールも、殆どの方が見もせずに逃げるように帰っていきましたしね(汗)・・・。
ゾンビマンさんはダメでしたかー
内容以上に私はカメラワークなどが凄い良かったですね
私の見た回は結構エンドロールに人は残ってました
ま、平日のレイトですから人も少ないんですが…(笑)