監督 スティーブン・ギャガン
出演 ジョージ・クルーニー
マット・デイモン
ジェフリー・ライト
なかなかの芸達者な配役を揃えたこの作品。
石油産業の裏に渦巻く様々の思惑や野望、そして陰謀を赤裸々に描いた作品ですね。
こういうノンフィクション的な作品は無名の俳優が出ると真実味が出ていいと思いますが、ただこのテーマの作品にスター俳優たちが出ることに逆に面白味を感じます。
ベテランのCIA工作員が潜伏活動で武器商人を暗殺!しかし2基用意したミサイルが一基何者かの手に渡ってしまう・・・
アメリカ最大の石油企業が新興石油会社と合併に乗り出し、これを仕切る大手法律事務所の弁護士が合併に有利になるように相手側の会社の不正を司法省より先に発見するよう財界の大物から指示をされる。
若きエネルギーアナリストが息子の死がキッカケでハマドの王の長男のナシール王子のコンサルタントして関わるようになり、そのナシール王子の弟のメシャ-ル王子にはアメリカの財界の大物が接近していく・・・
アメリカの大手石油企業の油田で働く出稼ぎ労働者が大量に解雇され、その中の一人パキスタンから出稼ぎに来た青年がやがてある人物と接触し、謎のミサイルを目にすることに・・・
まったく異なった話が細かいシーンの積み重ねで描かれていき、目まぐるしく入れ替わるシーンの連続に前半戸惑いながらもその巧みなテンポと編集の妙にドンドンと画面に引き込まれていきます。
まったく関係のないように見えて実は水面下でつながっていくという我々の知らない部分での世界の情勢の縮図をこの映画の中で見せてくれてるようで興味深いです。
それこそ石油ビジネスの大物たちから末端の出稼ぎ労働者まで、まったく交わる事がなさそうで、微妙に遠くで関わってたりして結構面白いですね
そしてテロリストが誕生する一例までも見せてくれる。
こうやって洗脳されていき、自爆テロが行われていくんだな・・・と恐ろしい場面まで登場する(それも元々突き詰めて見れば石油ビジネスが原因!)
この作品を見て感じたのは、TVのニュースや新聞などで伝えられることなんて最終的に決定された事ばかりで、そこまでの過程の中どれだけの人間が動き、騙し騙され裏切られて、血を流して中には闇に葬られ死んで行く者が居ることか・・・水面下で行われている事の凄まじさにこれは怖い映画だと思いました。
こういうノンフィクション的な作品は無名の俳優が出ると真実味が出ていいと思いますが、ただこのテーマの作品にスター俳優たちが出ることに逆に面白味を感じます。
最近のアメリカ映画はこう言ったTVや新聞報道などでは見えない裏側を描いた作品が続きましたが、この「シリアナ」と正月映画だった「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人」、先日まで公開されてた「ジャーヘッド」の三本を合わせて見るとアメリカの見えなかった部分が少しでも見れそうな気がします。
★★★★ 2006.3.16(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 19:00 最後列端
出演 ジョージ・クルーニー
マット・デイモン
ジェフリー・ライト
なかなかの芸達者な配役を揃えたこの作品。
石油産業の裏に渦巻く様々の思惑や野望、そして陰謀を赤裸々に描いた作品ですね。
こういうノンフィクション的な作品は無名の俳優が出ると真実味が出ていいと思いますが、ただこのテーマの作品にスター俳優たちが出ることに逆に面白味を感じます。
ベテランのCIA工作員が潜伏活動で武器商人を暗殺!しかし2基用意したミサイルが一基何者かの手に渡ってしまう・・・
アメリカ最大の石油企業が新興石油会社と合併に乗り出し、これを仕切る大手法律事務所の弁護士が合併に有利になるように相手側の会社の不正を司法省より先に発見するよう財界の大物から指示をされる。
若きエネルギーアナリストが息子の死がキッカケでハマドの王の長男のナシール王子のコンサルタントして関わるようになり、そのナシール王子の弟のメシャ-ル王子にはアメリカの財界の大物が接近していく・・・
アメリカの大手石油企業の油田で働く出稼ぎ労働者が大量に解雇され、その中の一人パキスタンから出稼ぎに来た青年がやがてある人物と接触し、謎のミサイルを目にすることに・・・
まったく異なった話が細かいシーンの積み重ねで描かれていき、目まぐるしく入れ替わるシーンの連続に前半戸惑いながらもその巧みなテンポと編集の妙にドンドンと画面に引き込まれていきます。
まったく関係のないように見えて実は水面下でつながっていくという我々の知らない部分での世界の情勢の縮図をこの映画の中で見せてくれてるようで興味深いです。
それこそ石油ビジネスの大物たちから末端の出稼ぎ労働者まで、まったく交わる事がなさそうで、微妙に遠くで関わってたりして結構面白いですね
そしてテロリストが誕生する一例までも見せてくれる。
こうやって洗脳されていき、自爆テロが行われていくんだな・・・と恐ろしい場面まで登場する(それも元々突き詰めて見れば石油ビジネスが原因!)
この作品を見て感じたのは、TVのニュースや新聞などで伝えられることなんて最終的に決定された事ばかりで、そこまでの過程の中どれだけの人間が動き、騙し騙され裏切られて、血を流して中には闇に葬られ死んで行く者が居ることか・・・水面下で行われている事の凄まじさにこれは怖い映画だと思いました。
こういうノンフィクション的な作品は無名の俳優が出ると真実味が出ていいと思いますが、ただこのテーマの作品にスター俳優たちが出ることに逆に面白味を感じます。
最近のアメリカ映画はこう言ったTVや新聞報道などでは見えない裏側を描いた作品が続きましたが、この「シリアナ」と正月映画だった「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人」、先日まで公開されてた「ジャーヘッド」の三本を合わせて見るとアメリカの見えなかった部分が少しでも見れそうな気がします。
★★★★ 2006.3.16(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ3 19:00 最後列端
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