監督 黒沢清
出演 西島秀俊
香川照之
原作を読んでの鑑賞
しかし原作とは結構異なる展開になっていて、ミステリー部分を削ぎ落として西野のサイコパスな部分を膨らませた新たなクリーピーと言う感じになっている感じの作品
西野演じる香川照之の1人舞台のような作品でもある
監督は黒沢清と言う事で一筋縄では行かない日常起こりそうなホラー映画
原作にはない取調室のシーンからして黒沢清らしい雰囲気が感じられる
無機質な雰囲気の取調室がいかにも…て感じ
更に隠し部屋の感じも日常的な住宅の中にある非日常的な空間が不気味
隣に住む人が危ない奴と言うストーリーだがこのパターンは2つあり、一つは全く愛想良く良い人なんだが、実は裏の顔があり恐ろしい2面性をもっているのと、もう一つは見た目から感じ悪く挙動不審で何かやらかしてそうな感じの人間
映画としては意外性を追求出来る前者のパターンの方が面白いのかも知れないが、この作品後者パターン人間当てはまり、まさしく香川照之サイコ芝居全開となる訳です
人間を洗脳するマインドコントロールが出てくるのは原作もそうだが、これは恐怖による支配と言うよりはある物を使っての…て感じなので原作と比べるとますます根っからの悪である西野のそこまでする悪業が強調される
ただその部分があまりにもクローズアップされすぎるので、やはり見終わって感じるのは西野=香川照之凄い!て言うの がこの映画の最初の印象になってしまう
日常こんな事件が実際起こってもおかしくないし、また起こってそうなのが恐ろしいですね
★★★ 2016.7.14(木) アポロシネマ スクリーン2 10:00 L-10
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