MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.37 「映画検閲」

2024-09-28 09:45:00 | 2024年劇場鑑賞




閉館目前のシネマート心斎橋に来ました
仕事が予定より早く終わり急遽気になってたこの作品を見て来ました

80年代にイギリスでビデオナスティと言われた映画の中で暴力や残酷な描写が社会的に影響を与える可能性あるとした作品に検閲処置をする政策がされた
日本版ビデオナスティは言わずと知れた宮崎事件から発端となるホラー映画やアクション映画などの残酷、暴力シーンによるレーティング
我々の時代は中学生でもゾンビやサスペリア見れたのに平成からの中学生達はホラー映画を見ることがままならない事になりましたね
ホラーファンの新規開拓の目が積まれたと思いましたよ

この作品もそんな時代の英国で映画の検閲をしてる女性検閲官の主人イーニッドがあるホラー映画を検閲中に幼き頃に行方不明になった妹が出演してるのてば?と疑惑を持ち、その作品と監督を追っていくうちに映画と現実の区別が付かなくなってしまい…
と言ったストーリーです

主人公が抱えてる心の闇がそのまま作品の雰囲気になっていて、終始重く冷たい空気感が映画全体を包んでいる
よって鑑賞中は重〜い空気感に支配されるので間違ってもデートムービーのような気軽に見れそうな作品ではありません
主人公演じるニアフ・アルーも終始
暗い表情のため見ててしんどい(笑)

1本の映画から精神に異常をきたす作品では「ビデオドローム」がありますが、あちらほど話は複雑ではなく主人公が過去にあった妹失踪の出来事を背負って生きてきた事により、妹そっくりの役者の出てるホラー映画を検閲した事による心身喪失てのがわかりやすい(多分)
しかしホラーや残酷映画の検閲してただけにやる事が検閲対象なくらい残酷!
やはりなんだかんだで影響与えるんかねー?(笑)
まさに自分自身が検閲対象になったかような…そんな映画
私はこんな映画は好きなので良いですが、誰もが楽しめる映画ではなさそうです

この映画の冒頭に「ドリラーキラー」「ナイトメア」など色んなB級ホラー映画の残酷シーンが出てきてその筋のファンを喜ばしてくれます
私はその2本しかパッとわからんかった



★★★ 2024.9.26(木) シネマート心斎橋 劇場2 17:35 F-8