MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.004 「最後のブルース・リー/ドラゴンへの道 」(1972年 シネスコ 100分)

2012-01-21 00:08:59 | 2012年劇場鑑賞
監督 ブルース・リー
出演 ブルース・リー
   ノラ・ミヤオ
   チャック・ノリス



ブルース・リー生誕祭2012 ETERNAL LEGENDという企画に行ってきました
正月から開催されてるこの企画ですが、やっとこさ見る事ができます
このブログではあまり書いてないけど、何よりもブルースリーが本格的に洋画を見るきっかけになったのであります
70年代の小学生、中学生の男子はとにかくブルースリーに憧れ影響を受けた人間も少なくないのです(私もその一人)
ブルースリーの事を書きだすと相当な長文になりそうなので、今回は「ドラゴンへの道」を久しぶりにスクリーンで見た感想だけにしときます

(あらすじ)

知人がイタリアで経営する中華レストランがギャングの地上げにあって苦しんでいる事を知り、単身ローマに降り立つタン・ロン。
彼の存在を快く思っていなかったレストランの従業員たちもチンピラたちを瞬く間に倒したタン・ロンに心酔する。
だがギャングの嫌がらせとタン・ロンの防衛戦は次第にエスカレートしていく。
やがてギャングのボスはタン・ロン打倒のために凄腕の空手家を呼び寄せるのだった……



彼の作品では日本公開順なら「燃えよドラゴン」「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」に続いて4作目の公開になりますが、彼の残した本格的なアクション映画の最後の1本という形で当時公開されてました
当時は全ての作品に熱狂し、ロードショー公開では飽き足らず、2番館で上映されればどこへでも足を運んだものです
当然小学生だった私は今のように単独で見に行けなかったので親に連れて行ってもらったんですがね~
しかし大人になって色んな映画を見て来たものからすればこの映画を初め「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」などは作品としての水準としては低いもんですね
当時の香港映画のレベルも今と比べるとアクション以外は結構低いと思います
ハリウッド映画として作られた「燃えよドラゴン」だけブルースリーの作品としてはまともですね

でも映画の内容はイマイチでもそこにブルースリーが居るだけでその映画が成立してしまう・・・それが彼の凄いとこですね
そんな俳優は未だに居ない!
この映画はブルースリーが監督したいわゆるワンマン映画なんですが、ハリウッドで経験してきただけに「~危機一発」「~怒りの鉄拳」と比べるとどことなくハリウッド映画にあるような要素も取り入れてるように感じました



お人よしでどことなく頼りなさそう主人公が仲間がやられて本領を見せるレストランの裏口のシーンの爽快感はハンパないほどですし、ダブルヌンチャクの華麗な技も素晴らしい!特にギャングがナイフを手から手へ左右に投げながらユックリ向かってくる時に手からナイフが離れた瞬間にヌンチャクで叩き落とすカットなど一瞬だけどゾクゾクさせられる

クライマックスのチャックノリスの対決は主人公と殺し屋との一騎打ちとしてではなく、武道家同士の果たし合のような描き方も、一見不自然でツッコミどころあるんだが、ブルースリーが自らの武道をスクリーンを通して見せる格好の名場面となる
攻守激しく入れ替わる対決はまさに高レベルな試合を見てるような錯覚さえ覚える見事なアクションシーンとなってます
勝ったあとのブルースリーのやるせない表情がたまりません・・・

そうそうヒロインのノラ・ミヤオもまさに絶頂時ではないですか?
ロードショー誌のベストテンのトップだった時代が懐かしいです
それとマイク・レメディオスの日本版主題歌が入ったバージョンを何とかDVD&ブルーレイでもいいから復活出来ないものか・・・
ブルースリーの思いれの話はいつか書きたいと思います



★★★★★ 2012.1.19(木) シネマート心斎橋 スクリーン1 17:45