「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

しばしば聞く外反母趾の悩み、早いうちに手を打つのが大切

2020年03月02日 | 実証した指圧効果

 外反母趾の悩みはしばしば耳にします。2016年1月31日に投稿した記事をご参照ください。この方は、真っ直ぐ立って歩けない状態でした。現在では痛みが取れて、走ることもできるようになりました。でもこれほどにならないうちに、何か手を打つことができたらと思います。

 掲載の写真は、今回相談された女子中学生の外反母趾です。状態は左右とも同程度で、とりあえず歩行はできていますが、痛みとともに症状の進行に対しての強い不安があります。
 足背(そくはい=足の甲のこと)の〈写真1〉を見ると、第一指が外反母趾特有の形です。大きく内側に曲がり関節の痛みが、その形状でも想像できます。第二指が、第一と第三に挟まれて、行き場がないので、第二指は、上方に上がってきています。これでは指の働きを果たせません。
 この結果、〈写真2〉のように足底(そくてい)から目で見ると、足指が4本しか見えません。その負担は、外反母趾に対してもっとかかります。それを無視して使っていくと症状の悪化を招くのは必至です。

 彼女は中学生で、まだまだ成長期です。足指も一緒に成長していきます。成長は「良い方向」にも「悪い方向」にも進んで行くのです。ひどい外反母趾の治療の場合まず、歩行時の体重がすべて患部に乗ってしまうので、本人や家族などにマメに手指で圧すことを勧めます。
 今回は、患者さんが少し遠方なので、お母さんにお手伝いをお願いすることにしました。圧し方を覚えてもらい皆で、改善を目指すのです。
 今回、覚えて実践してもらい、次回はその状態を見たうえで改めて指導します。この繰り返しで進めていきたい。一緒に頑張って行きたいと思います。


〈写真1〉


〈写真2〉

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