弘前のKちゃんの報告です。このブログで以前、何回か登場している女の子です。初診時は、小学校2年生だったと記憶しています。この春、中学生になりました。真新しい制服でお父さんと一緒に撮った写真を送ってくれましたが、とても可愛いく写っていました。
Kちゃんは、二分脊椎症です。自力排泄ができなかったのですが、指圧で克服することができました。青森県弘前市から年に3回ほど川越の治療院に来院し、お母さんが指圧を覚えて、家庭で毎日のように圧しての快挙です。
この「母心」には、頭が下がります。すでに1年前から自力排便ができています。ちなみにKちゃんの障害レベルは「L5」です。このレベルを乗り越えたとは、お母さんの頑張りがよくわかります。本人はもちろん、ご両親もご家族もどれだけ嬉しいことかと思います。
そんな中、たいへん嬉しい知らせがありました。
国立弘前大学医学部附属病院泌尿器科が、村岡曜子治療院宛てに出してくれた「診療情報提供書」です。この書類の1枚目に「症状経過」として、
「膀胱障害は固定しております。時々尿意ありますが自排尿はできずにおります。直腸障害が回復しているとのことで、膀胱も回復するかも知れません。ご加療よろしくお願いします」と。
まことに感慨無量です。ご家族だけでなく私自身もとても喜んでいます。改めて安堵を感じ、同時に圧すことを指導する難しさと、それを乗り越えて頑張ったお母さんの強い思いにただ敬服しています。
私も「1人でも多くよくなってもらえるように」と心込め指導と治療に向かっていますから、この書類を手に取った時はなんとも言えない達成感を味わうことができました。
今年4月にも、Kちゃんの治療とお母さんの勉強のために来院の予定でしたが、この新型コロナウイルス騒ぎで残念ながら延期になりました。お母さんからの手紙には、「毎日、慣れない指圧をしました。圧しながら、子供の体の変化を感じられるようになりました」とあり、去年5月からは、完全に自力排便が出来るようになったそうです。
今年4月には、自力排尿も何日も成功している、との嬉しい報告も添えられていました。コロナ騒動が終わったら、会える日を楽しみにしています。
国立弘前大学医学部付属病院泌尿器科が、二分脊椎症患者の排便が改善された
ことを認めてくれた診療情報提供書