「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

顎関節の治療、効果に歓声がわく

2010年08月12日 | 素晴らしい指圧効果
 前頸部の指圧効果がいかに素晴らしいものであるか、一般的にはあまり知られていません。圧(お)すこと自体が非常に難しい技術であるため、その修得に長い時間を要してしまうので、なかなか本物のプロが育っていないのが実状です。
 ですから当然、圧すチャンスも圧されるチャンスも少なく、結果、前頸部指圧の良さは、効果の絶大さほどは意外に知られていないのです。

 先日、ある方の紹介で2人の方が治療に見えました。看護師で頑張っている方と、そのお友達の医学生が施術を希望されていたので、残業で対応しました。
 まず顎関節症の医学生さんに仰向けで寝ていただき、看護師さんと一緒に顎関節の動き方の異常を、実際に顎関節に触れて確認してもらいました。かなりの症状です。口を大きく開けることは難しいといいます。

 これでは口腔外科ではなす術(すべ)がありません。これこそ、前頸部の指圧効果がいかに素晴らしいか、を理解していただく絶好のチャンス到来です。
 身体の入口でトラブルが起きているのですから、当然身体のあちこちに問題が山積しています。まだ若い彼ですから、今のうちに改善されることをお勧めします。

 施術後、再度顎関節の動き方を確認してもらいました。思わず「ワーッ!」という歓声が看護師さんの口から出ました。ご本人も「エーッなんだか動きが滑らかになりました」と、嬉しそうに顎の辺りを撫でていらっしゃるのが大変印象的です。

 今回の治療も、顎関節症に対して直接的に効果を上げたのは前頸部の指圧そのものですが、一回の治療で完治するわけではありません。この先への好転変化を期待して、入念に腹部・ミゾオチの状態改善へていねいに対応させていただきました。
 これによりこの後、明日・明後日と生活するなかで体全体のバランスがとれてもっと良い方向に向かうことが可能になります。次回お目にかかることがあれば現状よりかなり良い状態であることと確信しています。

 それにつけてもこの若い医学生は、相当頑張ってきたのだと身体状態から推察されます。大学を卒業して経験を積み重ね、必ず素晴らしい医師になるのだろうと感じる、真っ直ぐな爽やかな青年でした。

 まだまだ日本の若者も捨てたもんじゃない、と何だか嬉しくなりました。世のため人のためになる立派なドクターになられることを、陰ながら応援しています。
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