「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

私の “はにかみ王子” Y 君の治療

2007年06月13日 | 素晴らしい指圧効果
  6月9日の夕方仕事をしていると、5月1日と3日のブログに投稿したY君とそのお母さんが、ニコニコしながら顔を出しました。前回の指圧治療で、“楽になる”という体験をしたので、Y君がまた指圧を受けたくなったようです。

 「ここが痛いので指圧を受けたいです」

   はにかみながら、棒読みのように言うのです。見れば右足をさすっています。何があったのか分かりませんが、ほんとうに痛そうでした。私にとっての“はにかみ王子”は、高校生ゴルファーの石川遼クンでなく、小学校1年生のY君です。こんな可愛い患者さんの希望ですから、もちろん二つ返事です。

 「じゃあ、御飯を食べてから7時半頃にいらっしゃい!」
 「ウン!」

  大きくうなずいて嬉しそうに帰ったY君。7時半ピッタリ、飛び跳ねながらお母さんとやってきました。足が痛いはずなのに? すごく嬉しそうです。
  圧してみると、足の指の並び方がバラバラです。そのせいか、今日階段から落ちて腕に傷をつくったと言って見せてくれました。前回の左頬の傷痕は、信じられないくらいきれいになっています。これはもう大丈夫でしょう。

  さっそく痛いという右足から圧してみました。子供の身体は、こじれていないので分かりやすい。お母さんと私の会話です。

 「Y君は、いつも夜何時頃寝るの?」
 「8時半には寝かせようと思っていますが、9時になってしまうこともあります」
 「とくに遅いということではないですね。でもこの足の痛みは、夜更しのせいだと思うんだけど」
 「えーっ! 実は昨夜、普段どおり8時半頃に寝たんだけど、夜中の12時に突然起きたんです。漢字の宿題があったのを思い出し、一生懸命やりだして全部終わってから寝ました」

   私は思わずY君に言いました。
 「それだ! そのせいか、少し風邪気味にもなりかけてるね。夜はちゃんと寝ようね、夜中にやらないで早起きしてやればよかったね」

「そうか! Y、今度忘れたらそうしようね」
  お母さんもすぐ気付いてくれたようです。可愛いY君の信頼をまたまたしっかり得ることができました。かつて一番苦手であった『子供の治療』が、こんなに楽しくなるなんて夢のようです。

  Y君としばらく遊んで、心弾む気分で一日の仕事を終えることができました。基本指圧に感謝!!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 指圧で炎症を抑え、外科手術... | トップ | 夢中で目標達成、さあ新しい... »
最新の画像もっと見る

素晴らしい指圧効果」カテゴリの最新記事