「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

身体に夏の 「ツケ」 を回さないために

2008年10月08日 | 分類なし
  暑い暑いうんざりする夏が急に去り、寒いくらいの日が続いています。くれぐれも体調を崩さないように、じゅうぶん気を付けたいものです。毎年のことですが、「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当によく言ったものだ、とつくづく感心させられます。  

  朝夕過ごしやすくなると身体は楽でいいのですが、気を付けなければいけないのが、この頃になって夏の間に身体を冷やした「ツケ」が回ってくることがあるのです。仕事がら、この季節になるとそんな症状をよく見ます。 
  人によって身体への負担のかかりかたが違いますから、それぞれに応じた症状がでます。ギックリ腰であったり、座骨神経痛であったり、風邪、頭痛、五十肩、膝の痛み、あるいは頸が回らない、ひどい場合は脳溢血を起こしたり、あまり文字にしたくないような重篤なものまであります。  

  しかし秋口のこのような辛い思いを、回避するためのコツがあります。簡単なことです。夏の暑い最中に、昼間の冷えをその日の内に解消して、知らず知らずのあいだに身体に負担が積もってしまうのを防ぐことです。 
  そのいちばん大切なことは、具体的には毎晩の入浴です。汗をかいただけでも身体を冷やしているのです。そのうえ何処にでもクーラーがあります。冷蔵庫には冷たい飲み物が常備されるとなれば、身体を冷やすことから逃れようがありません。 
  ことに近年の猛暑では、冷やすことも取り入れなければ、熱中症で命の危険すら有り得るのですからたまりません。  

  身体はどのような場合も冷やすのは×、温めるのが○です。日中にシャワーを浴びることがあっても、夜は必ず浴槽に浸かって、身体が受けた1日の冷えをプラマイゼロにすることです。シャワーはお湯を使っても身体が冷えます。また冷たいものはなるべく避けたいところですが、万一お腹に入れるなら、温かいものも一緒に摂(と)るように気を付けると安心です。美味しいビールには、温かいオツマミとか…  
 
  このところ残業が増えてしまいました。そんな症状で来院される方が多いのです。そしてそのほとんどが、上記のコツを実行していれば防げたと思います。夜通しクーラーをつけ、あるいは扇風機を回したまま寝るなど、とんでもないことをしている方が結構あるようです。  

  急性症状で、指圧を受けるための姿勢すらまともにとれないケースが多いのです。これではお互いに苦労です、どうぞ来年の夏は気を付けて過ごしてください。夏になってすぐにこの記事を書くべきだった、と今になって反省しています。 
  私の知り合いで、もともとたいへんな暑がりなのに、その暑さを利用して驚くほどの健康体を手に入れた方があります。これは彼独特の方法ですが、みごとな工夫です。大嫌いだった夏の暑さが、今は快適になったということです。  

  熱帯夜でも快適に寝る工夫はあります。来年はぜひとも知恵を絞ってみませんか! そして爽やかな秋が迎えられるように、心から願っています。異常な気候も手伝って、あまりにも辛そうな症状で来院される方が多いので、ひとこと書いてみました。
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