Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

上位互換の強み USB3.0はたぶん成功する

2010-02-15 23:59:59 | PC

 今でもよく覚えていますが、デジカメが世に出てまもなくの頃、まだUSBは一般的ではなく、写真データはシリアルポート経由でPCに取り込んでいました。
 もはやシリアルポートと言っても通じる人は少数派となっているでしょうが、当時の汎用コネクタと言えば、RS-232C規格のシリアルポートが一般的で、その通信速度はわずか115.2kbpsでした。30万画素のデジカメで撮った640×480の写真すら、転送するのにずいぶんと待たされたものです。

 そのRS-232Cの不便さ加減にうんざりしていたところに登場したUSB規格は、正に画期的なものでした。まず、マウスからプリンタまで何でもつながる汎用性と、12Mbpsというシリアルポートからは考えられないような通信速度から、圧倒的な利便性を持って爆発的に普及しました。次のUSB 2.0では、これまでSCSIなどで接続されてきたストレージの接続にも耐えられる480Mbpsの速度と上位互換を含む汎用性をもって、IEEE1394やeSATAなどの速度に勝るライバルを押さえ、現在の標準外部接続端子の地位を守っています。

 このような盤石な体制を築いているUSBですから、先日公開されたUSB3.0にしても安心感があります。やはり上位互換であり、USB1.1や2.0の製品がそのまま使える事は大きいですし、さらに速度が大幅アップして5Gbpsとなったこと、給電電力が約二倍の900mAに増強されたことなど、実にまっとうな進化をしています。

 結局の所、USB3.0は成功するのでしょうか?とりあえずは吉兆しとして、最近は対応の周辺機器を、各社が発表し始めています。

バッファローコクヨ、世界初のUSB 3.0対応4ポートHub PC Watch

株式会社バッファローコクヨサプライは、世界初となるUSB 3.0 Hub「BSH4A03U3」シリーズを3月中旬に発売する。価格は8,400円。本体色はブラック(BSH4A03U3BK)、ホワイト (BSH4A03U3WH)の2色が用意される。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4以降。

 発表されたのはハブと言う事で、正に裏方的な存在ですが・・・まあ、初物ですから素直に様子見でしょうか。何より高いですしね。ただ、発表された時期的にはやや早すぎるような思いもあります。

 さて、これまでにも外付けHDDなどストレージが選択されている周辺機器ですが、やはりその転送速度が一番の魅力で間違いないようです。近頃は、マザーボードへのポートの搭載も進んでいるようですし、案外はやく置き換わりが進むかも知れません。汎用ポートですから、まずムダにならないでしょうからね。

 それより何より、現在、USB3.0のように汎用性と速度を兼ね備えた”ライバル”規格が存在しませんしね。まだ本格的に普及の兆しが見えているとは思っていませんが、やはり成功する確率は高いと思いますよ。