Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

薬は薬局で

2007-03-23 22:12:52 | Thinkings
 薬を手に入れようとしたとき、自分で材料を取ってきて精製する以外の唯一の手段は薬局で買うことです。コンビニでも買えたりする例外的な薬もあるにはありますが、多くの場合、薬剤師の人が常駐していない店では購入できない仕組みになっています。
 そんなわけで、よく道ばたの電柱に貼ってある「バイ@・・・」とかいう広告や、スパムメールの「Bigger・・・」というのは清々しいほど薬事法違反なので、絶対に手を出してはいけません。

 しかし、「絶対やせる」とか「真っ白な肌に」とか書いてあったら、そりゃあ魅力的ですよね。詐欺だと分かっていても。で、値段が安いとついつい試してみたくなるものですよ。
 でも、買った飲んでしまったとき、どうなるかなんて分かったものじゃないんです。

ネットで買った薬で死亡、成分にウラン混入 ITmedia

 死亡した女性(57)は、医療機関に承認を受けたと偽ったサイトで錠剤を購入し、服用した後に中毒死した。錠剤には抗不安薬/鎮静剤と表示されていたが、検視の結果、ウラン、ストロンチウム、アルミニウム、ホウ素などの危険物質が混ざっていることが分かったという。

 成分を見る限りではまるっきり「毒薬」ですよね・・・ウランが入っているあたり「さすが海外」とか思いますけれど・・・ウランって、日本ではあまり聞かないですけれど、くだんのカナダは輸出量世界一。地球全体の埋蔵量で見てもスズと同程度なんですって。

 偽ブランド品とかも問題ですけれど、薬の場合はダイレクトに命に関わってきます。例えどんなに魅力的でも、安易にネットで薬を買うべきじゃないでしょう。まして、スパムのような得体の知れない販売元からなんて論外です。
 少なくとも私は、自分の健康と天秤にかけるだけのメリットがあるとはとてもとても思えません。

 ネットが百鬼夜行の世界になってきました。インターネットの設立時には”性善説”で回っていましたけれど・・・薬を頼んで毒薬が来る昨今は、もうそんな時代ではないんでしょうね。