Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ワンセグにも専用機

2007-03-15 19:52:59 | Thinkings
 携帯電話コーナーに行くと、いやがおうにも目立つワンセグの文字。PC周辺機器のUSBワンセグチューナーも花盛りで、流行っていると言いますか、一種の社会現象になっていますね。

 今のところ携帯電話で見るのが最も一般的な使い方となっていますけれど、ワンセグを使うと一気に待ち受け時間が目減りしますので、携帯電話本来の使い方を考えると長時間見続けるのは控えたいところです。

 そうなってくると需要として出てくるのは、iPodのような専用機です。荷物が増えるとはいえ、携帯電話の電池を気にする必要が無いというのは大きなメリット。しかしワンセグの専用機となると、なかなか数が無いのが現状です。
 もっとも、ワンセグ視聴は”いつ見るか”というタイミングが難しく、車や自転車通勤ならまず使わないです。「携帯電話に付いてきた」「どうせなら見える方が」という理由でチューナーを持っている人も多いことでしょう。

 要するに、ワンセグ専用機が何故あまり出ていないかというと、携帯電話での普及と、利用シーンが想定しにくいという点が考えられるわけです。

 そこでソニーは、「ラジオの代替」としてのワンセグという利用方法を提案してきました。

ソニー、ワンセグTVで「通勤ラジオの置き換え狙う」
-操作性と“男性的デザイン”で40代以上を想定


 XDV-100は、2.83型/240×320ドットのTFT液晶ディスプレイを搭載。チューナはワンセグ用とアナログのFM(ステレオ)/AM(モノラル)に対応する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。

-中略-

 ターゲットユーザーとしては、携帯電話でワンセグを観ることには抵抗があるような、比較的高い年齢層を想定。特に、同社が高いシェアを持つ通勤ラジオを持つ40~50代のユーザーの買い替え需要を狙う。そのため、ジョグダイヤルですぐ選局できるといった操作性にも重点を置いたという。


 携帯ラジオが通勤のお伴となっている中高年ユーザー・・・確かに需要はありそうです。中高年がターゲットと言うことで、録画を省くなど機能を絞ってある点も好感が持てます。
 しかも、携帯ラジオという「特化機」を使っていた層ですので、同じく「特化機」であるこのワンセグ受信機に興味を示し、「買い換える」事が見込めます。

 ここまで層を絞ってアピールすると言うことは、逆に言えばそれだけ売り込みが難しいことを意味します。一件華やかなワンセグ界隈ですが、現実はそこまで甘くないようです。
 ソニーのこの製品は、果たして市場で注目されるでしょうか・・・ちなみに、私はちょっと欲しいです。

携帯端末が高くなる?

2007-03-15 00:08:59 | Thinkings
 日本における携帯電話端末というのは、皆さん知っての通り、機能に比べてべらぼうに安い値段で提供されています。現在店頭に出ている最新機種ならば、大方仕入れ値で5万円を超える機種が多いでしょう。
 この商売がなんで成り立つかと言いますと、販売店にはキャリアから販売報奨金、つまり一台売ったらボーナスいくらという”副収入”が存在するからに他なりません。

 この販売報奨金が支払われる前提での販売方法をインセンティブ制度と呼びます。この制度については、この間の総務省主催の会議でもいろいろ叩かれていましたけれど、どうやら「それをやらなかったらどうなるか」という実験が行われるという報道が、一部でされたようです。

「ドコモとKDDI、端末値上げと通信料下げを検討」と一部報道 ITmedia

 一部報道機関は3月14日、NTTドコモとKDDIが、携帯電話の端末を引き上げ、代わりに月々の通信料を安価に設定する新しい料金体系を導入する検討を始めたと報じた。利用者には一定期間の最低契約期間を科す方針で、早ければ2007年度内に導入、現行の料金体系と選択制を取るという。

 同報道では、現在総務省の「モバイルビジネス研究会」でも議論されている販売奨励金モデルを見直すことで、「端末価格は5万円程度と高くなるものの、通信料は2割程度下がる可能性がある」と説明している。


 他のところの記事も見てみますと、全部が全部そうなるわけではなく、料金プランの一つとして実施するという事だそうです。要するに、現在のインセンティブ制度が完全に消えるわけでなく、料金が気にならなければ、今まで通り端末を安く手に入れられると言うことですね。つまり、「実験的に両方ともやってみる」ということです。流石に、いきなり全移行とは行かないでしょうから。

 私は、先日携帯を壊しました。その直後にさっさと携帯を変えた訳なんですけれど、それも一万円強程度の金額だったから出来た話。料金プランが変わってしまい、記事中にあるように端末が5万円という金額は「端末が壊れたからさっさと買い換え」するにはずいぶん覚悟がいる額だと思います。

 私はちょっと受け入れがたいですけれど、果たして世間様の反応はどうでしょうか。インセンティブの無い初期投資増大モデル?それとも通話料を使っての分割払い?大変興味深いです。