<ほぼ経験則どおりのような>
今朝も寒さは緩み、過ごし易い寒さ?と成って来ました。
来週辺りには、再度冷え込むようですが、三寒四温を繰り返し春に向かうのでしょう。
そんな今日は、昨日の延長なのですが、「冷蔵庫電源常時ON」には冷蔵庫の構造的なものが遠因に有るようです。
ネットをグッグて見ますと、現在では気化吸収型(加熱式と称しましたが、今後は左記呼称とします)は、一部のポータブル型を除き生産停止されたようです。
気化吸収型はアンモニア水を加熱し、気化したアンモニアから放熱させ液化したアンモニアをエキスパンションバルブから放出し気化熱を奪い冷却します。
その後、水にアンモニアが吸収され、加熱部に循環するサイクルを繰り返し冷蔵を行う構造です。
尚、冷媒のアンモニア水循環は温度差に依る、自然対流です。
加熱方法には3通りの方法を使うタイプを、スリーウエイ冷蔵庫と呼ぶ場合も有ります。
因みに3通りは
LPガス
AC100V
DC12V
と成ります。
昨今、LPガス補充が困難に成って来た事、冷却性能向上を図る為、コンプレッサー式に移行傾向に有ります。
実際の配管構造は更に複雑ですが、構造を簡単に理解出来るよう模式図にしました。
尚、エクスパンションバルブは単にベンチュリー(パイプ径を絞る)とされる場合も多いようです。
この気化吸収型の冷蔵庫は、代表的メーカーとしましては、「エレクトロラックス」が有りました。
過去、3台のKenyのキャンカー冷蔵庫もエレクトロラックス社製でした。
古い順番にアリスフィールド → 故障無し
ウィークエンダー → AC100V 導通不良故障
右側 テレビ下のデカイ箱状が冷蔵庫です。
残念ながら正面の写真は有りません。
容量は120L ~ 160L!
ロードトレック → AC100V 導通不良故障
赤丸が冷蔵庫です。
2001年にエレクトロラックス社は、冷蔵庫部門を分離独立させ、DOMETIC社を立ち上げました。
今、思えば過去車2台の冷蔵庫故障は、やはり冷えが弱いので、キャラバン出発1日前に外部電源を接続しAC100Vで、温度調整 Maxで冷やしていました。
この辺りの使い勝手で、ヒーター部、もしくはサーモスタット部が故障したかと推察しています。
修理はせず、もっぱらガスで使用しておりました。
(@_@;)
次に現在の主流派のコンプレッサー式冷蔵庫です。
このタイプは家庭用冷蔵庫と同一構造ですから、冷却性能的にはコンプレッサーを廻せば良く自由度が大きい事から、キャンカー冷蔵庫に採用されるのは自然の流れかと思います。
まぁ~そう言うKenyも、気化吸収型冷蔵庫の殆ど無音での作動には満足して居ましたから、コルドバンクス購入時にはエレクトロラックス社製を希望していました。
しかし、その当時からV社は、LPガス搭載を中止しており希望通りには行きませんでした。
コンプレッサー式は電源ON後、2~3分でフリーザー部が冷えて来ますので、出発当日の10分前に保冷材、冷えた食材を積込だけで充分冷えるのです。
今では真夏でも同様な使用方法です。
作動音も温度調整を低めに(温度は高目)調整しますと、コンプレッサー作動も控えめに成り、気に成らなく成りました。
コンプレッサー式の構造です。
電気コンプレッサーで冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒から放熱を行い、エキスパンションバルブから放出し冷却を行います。
家庭用冷蔵庫、車のエアコンも基本的に同様構造です。
この様に見て来ますと、気化吸収型は冷却性能が構造的に弱く、1日前からの冷蔵庫冷却が必要な事から、ソーラー等で電源に自由度が広がりますと、電源は常時ONと成ったものと考えられます。
伝説には何らかの根拠と言いましょうか、出来ごとは有ったのでしょうね。
ブロ友さんの中には、19年間 冷蔵庫電源は常時ONの方もお見えのようです。
工業製品ですから、品質に当たり外れは有るのでしょうね。
しかし、DOMETIC社も気化吸収型冷蔵庫は、ポータブル型に1種類のみと成ったようです。
やはり冷蔵庫に限らず、性能、使い勝手、安全性、時代の要求に共ない変化して行くのでしょう。
その変化への対応が遅れますと、自然淘汰されるのは歴史を見れば明らかです。
う~~~ん!
キャンカー談義も奥が深いようです。
この春にはキャンカー買うぞ! とお思いの方はよくよく検討して下さいね。
尚、裏技としてコンプレッサー式冷蔵庫に乗せ換える手も有ります。
御自身で買えば、60Lで5万円前後ですから、Kenyの1/3のお値段です。
(@_@;)
毎日カセットガスを1本消費する程度で氷も出来て冷蔵庫が使えるのは便利ですね。
私のブロ友さんもZiLに吸収型を積んでいて、ガスの充てんは必要ですが電気的には私よりも余裕のようです。
縦型になりますが、コンプレッサー式で一番人気はやはり国産のエンゲルのようですね。
小生がコルドバンクスを買った4年前は、コンプレッサー式のキャンカー冷蔵庫は少数派だったように思います。
何しろコンプレッサー式冷蔵庫は初めてでしたから、作動音が大きいのではないかと疑心暗鬼でした。
しかし、ソーラーを付けた今では、DC12V コンプレッサー式冷蔵庫が正解だったようです。
兎に角、急速に冷える事。
一晩で直径4cm程度の丸氷が出来る、冷凍性能。
お肉も冷凍庫に入れておけば、完全に冷凍化出来ますからね。
多分、気化吸収式に後戻りは出来ないでいょう。