<上手く使いカーボン堆積最小化>
3連休の南知多では春の息吹を感じて来たものの、まだまだ寒さ厳しい今日この頃です。
この寒さを凌ぐキャンカー装備品と言えば、FFヒーターに落ち着くでしょう。
冬季の暖房には無くては成らない装備ですが、使い方を誤りますと内部にカーボンが堆積し点火、燃焼不良が発生するようです。
そんなFFヒーターですが、今日はKeny式のFFヒーター使用術を伝授しょうかと。
まぁ~こんな細かな気遣いが、カーボン堆積予防に成るやも知れませんからお聞き下さい。
コルドバンクスで4台目のキャンカーですが、初代のアリスフィールドを除き総てガソリンエンジン車だったのです。
ご存知のようにキャンカーに装着されますFFヒーター燃料は、給油の手間を考慮しますと車輛燃料タンクから供給するのが一般的です。
従いまして、ガソリンエンジン車輛はガソリンを燃料とし、ディーゼルエンジン車輛は軽油と成ります。
ここで問題と成るのが、各燃料の引火点、発火点なのです。
ガソリン 引火点 -40℃以下
発火点 300℃
軽油 引火点 40℃以上
発火点 250℃以上
ガソリン引火点が-40℃とは、極寒のマイナス40℃環境にても火種が有りますと燃え上がります。
対して軽油の引火点は40℃以上ですから、ガソリンに比較し燃え難いと言えます。
言い換えますと、軽油式FFヒーターは不完全燃焼に伴うカーボン堆積しやすい傾向に有ります。
勿論、製造メーカーも軽油式FFヒーターにはそれなりの対策はしていますが、燃料の引火点が異なる事を頭の隅にでも置いておいて下さい。
【keny式 FFヒーター使用術 点火時】
①、点火時は全開(温度設定Max)とする。
FFヒーターは点火時が一番火が付き難い状態ですから、安定的に点火動作が進むよう設定。
ダイネット内気温 13.1℃
時間 12時48分
(温度、時間表示が電源入れ忘れで暗く失礼)
②、点火後も温度設定はMax維持。
上手く点火しても温度設定はMaxを維持し、燃焼室温度上昇を待ち安定燃焼を図る。
ダイネット内気温 14.9℃
時間 12時58分 (点火から約10分経過)
kenyはFFヒーター炬燵にしていますから、ダイネット内雰囲気温度上昇は遅い傾向と成ります。
③、ダイネット内気温が上昇して来てもMax維持。
燃焼室温度上昇を図りながら、点火時に発生したカーボンを焼き切る。
この頃には、FFヒーターは全開燃焼中で燃焼音も最大に成ります。
ダイネット内気温 16.5℃
時間 13時05分 (点火から約17分経過)
④、FFヒーター電源電圧が低下するかと言って、温度設定を落とさない。
Kenyの場合はソーラーで充電中ですから、FFヒーター電源電圧は14.3V維持しています。
また、昼間で太陽光を浴びており、ソーラーで発電した電気がFFヒーターに直接流れ込んでいる状態。
ダイネット内気温 18.1℃
時間 13時12分(点火から約24分経過)
⑤、室温18℃に達すると温度設定を中間位置に変更。
Kenyの室温好みは20℃なのですが、ここまで来ますと温度設定を変更します。
点火から24分経過しましたから、燃焼室温度上昇、カーボン焼切りもほぼ良好でしょう。
⑥、温度設定を中間位置に変更し、暫くしますと定常運転と成る。
充分燃焼室温度が上昇していますから、温度設定を絞りましても室温は上昇を続けます。
また、定常運転と成り燃料が減少しても、燃焼室温度は上昇しており完全燃焼しカーボン発生は最小に維持される。
まぁ~この辺りは、車輛のエンジンと同様に考えれば良いのかと。
ダイネット内気温 19.2℃
時間 13時19分(点火から31分経過)
⑦、更に室温は上昇し燃焼は自動的に最小と成る。
Kenyの快適温度 20℃を越え21.5℃まで上昇。
自動的に更に燃料が絞られますが、ここまで来ますと希望に応じ好みの温度設定が可能。
ダイネット内気温 21.5℃
時間13時37分(点火から約49分経過)
FFヒーター点火から定常運転まで来ましたが、兎に角燃焼室温度を上げ完全燃焼を促し、カーボン発生を最小にする事が重要です。
我が執務室兼、ダイニング兼、寝室には小春日和の陽射しが入ります。
足元はFFヒーター炬燵でポカポカ、室温も21℃と快適です。
途中からはシングルサブ充電器も稼働しました。
【keny式 FFヒーター使用術 停止時】
①、停止前にMax温度とし再度カーボンを焼切る。
燃焼室温度が上昇し、定常運転、時には一時停止したFFヒーターには、どうしてもカーボンが堆積する傾向が有りますので、停止前にカーボン焼切りを図ります。
温度設定をMaxにし、燃焼音が最大状態を2~5分程度維持します。
②、温度設定ツマミをOFFとする。
OFF後もFFヒーターは冷却の為にファン回転が続き、設定温度まで低下すると自動停止します。
こんな使い方をしますと、カーボン堆積は最小になり長寿命に成るかと。
因みにkenyは、過去一度もFFヒーター分解修理は経験していません。
分解修理には、5万円程度の費用が必要なようですからね。
お財布に痛い事、この上も有りませんね。
小生はキャンカーも電化製品も持てる性能を使い切りたいタイプですから、殆どの機能は常に稼働させています。
決してお飾りに置いておく事は無く、こんな所も故障知らずで使える秘訣でしょうか?
暖かく成りますと、飛び立ちましょうか?!
しっかりと使い切りませんと、勿体ないですからね。