ギリシャの財政危機がいよいよ現実のものとなりそうだ。明日、さらには来週の今頃、世界経済どうなっているか誰にもわからない。経済学が進歩してもなお経済を動かしているのは、そこにいる人間がうんと言うかいいえと言うか。机上の計算だけではどうにもならない。
先日、株価がずいぶん上がったという報道があったが、今度は世界同時株安の危機とか。ギリシャが金融危機を乗り越えたら、その懸念は一気に払拭されるのだろうか。それでも悲喜こもごも、いろんな人生が生まれる。株を買ったことのない私にしても、儲かった、損したという話を聞くとうらやましかったり、ホッとしたり。
変わらないのは、コンマ数秒の単位で取引をするスパコンだけか。
金融のグローバル化は遠くギリシャの問題が”対岸の火事”ではなくなっていることを知らしめてくれる。
もう、多くのことにあっちとこっちという境はもはやない。国境線一本でものの値段が異なることを受け入れることができなくなりつつある。
TPP交渉が進めば、医療界も門戸が開放されるだろう。そうしたら、高い技術、知識を持つ外国人の医師も増えるに違いない。そんな時に備えて、日本の医者もいつまでも「日本の医学教育のレベルは高い」などという幻想にあぐらをかいていないで、もっと自己研鑽しなくてはいけなくなる。