梅雨も本番、通勤時のストレスは強くなる一方で、いろんなことが気になる。通勤電車内での悩み、どれもとるにたらないことかもしれないが、毎日のこととなれば人生の一部、どうしてもあれこれ考えてしまう。
昨日の続きで、電車内での網棚利用について思うこと。
網棚の利用は昔から車内放送で促されてきた。だから、利用者にとっては基本的なマナーのひとつといえる。私も大きな荷物を肩にかけていたり、床に置いていると周りの人の邪魔になるので、「荷物は網棚に載せるのが当たり前」と網棚に荷物を載せるようにしている。それにその方が楽だ。
だが網棚、使い易いかというとそうでもない。
実際持ち上げることができないような重い荷物、大きな荷物を運んでいることもある。小柄な人の中には網棚を使いたくても届かない人もいるだろう。
今日のように傘も持っていたら、私にしたって網棚に荷物を載せることはできない。
網棚はだれもが利用しやすいものではない。
この前、アメリカ人の女優さんが、日本では網棚に荷物を載せるのに苦労しているのをみても誰も助けてくれない、とテレビ番組の中で歎いていた。だがそれは、他人の荷物に触っては失礼だろうと、周りの紳士諸兄が遠慮したからではないかと思う。日本人自身は大変な貴重品を荷物に入れていることもあるからだ。
網棚に載せたはいいが、忘れてしまうこともある。「お降りの際は、網棚の上の荷物、傘のお忘れ物にご注意ください」だ。
置き引きにあったらどうしようとは私も考える。
利用するにも人それぞれの事情がある。
網棚を利用するかどうかもしょせん各人の意識の問題につながる話で、答えはない。
というわけで、この問題私が席に座ることができるかどうかという問題ではない。
電車内、とくに通勤時をどう過ごせるかというのは私が通勤を続ける限りつきまとう問題だ。