『SNS 少女たちの10日間』

劇場で予告を観た時から面白そうだなと気になっていた。

映画は12歳の少女に扮した女優がSNSにアカウントを作ってみるというドキュメンタリー映画。ところが連絡を取ってくる男は変態ばかりというSNSの闇を垣間見ることができる。

昨今何かと話題になりがちな、SNSを取り上げたドキュメンタリーで至って真面目な作品だ。
少女らに連絡を取る男たちは想像を超える変態ばかり。カメラを通して会話を行うのだが、一言目には「服脱いで」、二言目には「写真を送って」、三言目には「会おう」と当然のように言ってくる。さらに凄いのは自分のモノをしごいている様を見せつけてくる猛者も大勢いること。

ただ、上述した通りに真面目な作品ではあるが、正直笑えるのも事実だ。女性からしたら軽蔑しかないだろうが、男性からしたら「変態たちの大博覧会」を観ているような気分になる。世の中にはこんな変態どもがいるのかと、ちょっとワクワクしながら観ている自分がいる。
また、後半実際に変態とカフェで会うシーンがあるが、通りかかった犬がナチュラルに変態の足元でおしっこしているのが笑える。

劇中一人だけまともに少女と会話をする男性がいたが、あまりに変態と触れすぎて普通に会話をしているだけで涙が溢れてくるというのが、観ているこっちも悲しくなってくる。
ちなみに他の男性はみんな顔にボカシが入っているが、どいつもこいつもボカシ越しでもわかるくらいにブスなのがわかる。このまともな男性はボカシが取られているが、とってもイケメン。イケメンは心もイケメンだということが証明されてしまった。