『スケア・キャンペーン』

あらすじだけ読むと実際に観るとそんなにな映画であった。

上映時間76分と短いながらも随分と色々詰め込んできたね。まあ、逆に言えばその短い時間に収めてくれたのはありがたくもあるが。
作り手がとにかく観客を飽きさせまい、予想を裏切りたいという熱意は非常に伝わってくるが、それが仇となって物語に奥行が感じなくなってしまう。あの謎の集団の登場も唐突感が否めない。

設定自体は悪くないのだから、もう少し頑張ってくれれば化けた映画じゃないかなと思った。

『インド・オブ・ザ・デッド』

インド映画のゾンビ映画と言われてもあんまりイメージができなかった。一体どんな映画に仕上がっているのか楽しみであったが、これがガッカリであった。なにがいけないってインド要素が皆無でB級ハリウッド映画を観ているのとなんの変わりがない。コメディタッチながら歌もダンスもなく、あるのはしょうもないゾンビと笑いのみ。インド映画としてゾンビ映画を製作したのは進歩的であったかもだが、内容は凡庸なものであった。

唯一インドっぽいのは喫煙シーンになると「喫煙は健康に害です」といった注意書きが登場するところ。なんじゃこりゃと思った。