ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『心が叫びたがっているんだ。』

2017-08-20 19:49:32 | 邦画
実写版の方が爆死したとかで話題になっているね。細かい数字は知らないけど、最近はなんでもかんでも爆死って言うからどうなのかね。

「あの花」のスタッフだから嫌な予感がしていたけど、まあベタベタな青春だね。
家族の崩壊が全部ヒロインのせいであることを前提に進んでいくけど、そもそもそれはおかしいのではということを思いながらずっと観ていた。まあ、その葛藤もあんまり活かせている感じはしないけど、重要なのかな。

途中トラブルもあるけど、最後は予定調和に終わる安心感。面白みはないけど、若者の心をつかんでいると言えば掴んでいますね。
観ていてイライラしたり、恥ずかしくなるところも少なくなく、一気に観ることができなかった。アニメだから最後まで観られたけど、こんなん実写で観たら白骨化しちゃいそうだよ。


『いなごの日』 ナサニアル・ウエスト

2017-08-20 18:06:14 | 
ボウイの愛読書リストにこの本があって何となく気になったので手に取ってみた。

あらすじ読むとハリウッドを舞台にした立身出世物語なんてあるから期待したが、あんまりアメリカンドリーム要素はなかったし、ひたすらドロドロした人間関係をつづっているだけ。もうちょっとハリウッド的側面や仕事している描写を出してほしかったな。はっきり言ってそんなに面白くなった。

いなごはガッカリだったけど、一緒に入っている「クール・ミリオン」はそこそこ面白かった。田舎もんがのし上がっていくサクセスストーリーかと思ったら悲しいほどの負の連鎖しかなく、体ももがれて最後は死んでしまう何の救いもない話。

表紙は気持ち悪い感じがするけど、読んでからだと不条理な感じが、作品を表しているんだなと思うことができる。

『長距離走者の孤独』 アラン・シリトー

2017-08-20 18:05:34 | 
読もう読もう思っていながら長い時間が経ってしまった。

表題作は実にパンクだね。人によっては青春のバイブルにはなり得るのだけど、私にはそこまでだったかな。正直なところあらすじ以上でもなければ以下でもなかった。

でも、他の作品は結構好きだな。パンクな1話に比べてセンチというかやるせなく切ない話もあるし。2話目の「アーネストおじさん」なんて短いけど、おじさんが気の毒すぎる。
基本まともな人間が出てこないというか、屈折した人ばかり。これがイギリスの労働階級か…というかアラン・シリトーかという感じ。よくわかんないけど。