先行で「純恋」が配信されていたけど、佐野君髪をバッサリ切っていたね。ポール・ウェラーみたいでカッコいいけど、曲の方は?だった。
それでも聴きこめば良さがわかるだろうと、発売してからずっと聴いていたが、今作は佐野元春で一番の駄作と決定した。
まず、一番に言いたいのは「詞」について。曲のタイトルだけ見ても佐野元春っぽさは皆無。自分は佐野元春はサウンドが好きで詞はに対しては思い入れはそんなにない。それでもときたま心にささるフレーズはある。今作は「詞」というよりは「詩」である。ただ、それっぽい単語を並べているけど、頭に、心に染み入ってこない。
また、サウンドもパッとしない。コヨーテバンドの演奏を否定したくはないけど、佐野元春にとって彼らのギターサウンドは若すぎる。キャッチ―さも口ずさみたくなる曲もないうえにサウンドが詞を、詞がサウンドを限定しているような感じ。もっと自由に肩の力を抜いてくださいって言いたくなる。
好きなミュージシャンだからなんとかいいとこ見つけようと頑張ってはみたけど、今作はホントにダメ。思わず口直しに過去の音源や映像を振り返ってしまったよ。『COYOTE』や『ZOOEY』で新たな境地に入って期待していたのだけど、次作を買うのも怖くなる。
ところでタイトルの「マニジュ」ってどういう意味でしょうか。