『ムカデ人間』

メジャーカルトとして有名になった映画を遂に鑑賞。色々な映画を観てきたけど、こんなに趣味の悪い映画は初めて観た。
しかし、この映画より前に稲中にムカデ人間が登場しているのは、さすが古谷先生。あれはギャグ漫画だが、実写化すると相当ヤバい絵面だというのがよくわかる。

意外性や気持ち悪さばかりが先行しているようだが、サスペンス映画的にも結構面白い。特に博士のマッドサイエンティストぶりはなかなかに様になっている。まあ、ところどころつめの甘さが気にはなったが。
ただ、みんなが思っているよりはずっとまともな映画だと思う。こんな映画一本見たくらいでカルト映画通気取りになるのは痛いからやめておいた方がいいだろう。

ムカデ人間は現実的に可能かマジメに考察しているサイトがあったけど、当然ながら不可能な模様。でも、博士の説明聞いていると妙に説得力があるから不思議。


この監督いまのところムカデ人間シリーズしか撮っていないようだけど、他にどんな作品を撮ることになるだろう。多分他に撮ってもつまらない作品にしかならない気がする。

『トラブル・イン・ハリウッド』

有名俳優が本人役で登場しているが、どうせならデ・ニーロも本人役で演じたら面白かったのに。でも、デ・ニーロほどの人物が板挟みでオロオロするところも想像できないな。

映画業界も色々しがらみがあるようで、プロデューサーもつらいよう。ただ、あの短い時間だとちょっと物足りないかなとも思えた。映画自体を楽しむというよりは、豪華な俳優の起用と、本人役で登場というお祭り的な感じで楽しむ方がいいかも。
しかし、この作品だけ見るとブルース・ウィリスがものすごいトラブルメーカーのように思えるけど、本人的には良かったのだろうか。ただ、あれは本人役だからの面白さがあるのだけど。

犬の殺害シーンで賛否が起きていたけど、何がよくて何がダメなのか基準がイマイチわからない。まあ、確かに人が死ぬシーンはよく見かけても、動物が殺されるシーンはあまり見ないな。

『イン・ハー・シューズ』

予想はしていたけどやっぱり女性向の映画って感じ。時々この手の映画を観てしまうけど、どういうポイントを楽しめばいいのか全く分からない。キャラクターに感情移入する余地が全くないのだもの。
ストーリーについてはなんてコメントしていいものか全く思い浮かばない。とりあえずキャメロンがキュートだったとは言っておくけど。

『クリフハンガー』

朝からこんな映画観ると一気に目が覚めてしまうな。
午後のロードショーの常連的作品と見せかけといて、意外と初めて観る作品。

序盤からスリリングなアクションを見せてくれるが、この映画のスタローンはあくまで一般人。それでもスタリズムを感じさせてくれるのは派手なアクションかつ、山という地形をうまく使っているから。
ただ、山がメインだからスタローンによる殺しのシーンが少ないのがちょっと残念。まあ、一般人だから仕方ないよね。

今こういう映画を作ったらCG丸出しの何とも言えない作品になるだろうけど、今作はいたるところに力強さがあっていいね。スタローンの筋肉があれば他に余計なもものはいらないと思わせてくれるアクション映画の教科書的な作品であった。