ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ビッグ・リボウスキ』

2017-05-02 22:23:47 | 洋画
嫌いではないが、どちらかというと苦手なコーエン兄弟。笑いのノリはアメリカンで、演出もコーエン兄弟丸出しなんだが、脇を固めるキャラが良すぎて面白かった。逆に言えばストーリー的にはそんなだったのだが。

この映画の見所は何を言っても物語をかき回しているジョン・グッドマン。こいつがいなかったら相当につまらない作品になっていたことだろう。スティーブ・ブシェミもセリフは少ないものの圧倒的な存在感があるからいい。こういうマヌケがたくさん出てくる映画は深夜に観るのにピッタリでいいな。

どうでもいいようで重要なキーワードであるボウリングシーンも結構好き。音楽のチョイスや使い方もなかなかにツボを得ているのがポインツ高い。

『カリートの道』

2017-05-02 22:23:25 | 洋画
ずっと観たかったアル・パチーノとデ・パルマのコンビの映画。面白いは面白いのだが、『スカーフェイス』のキレキレっぷりを期待していたものだからちょっと肩すかし。

パチーノもこの時すでに50歳を過ぎていてさすがに昔みたいなノリではないのだが、それでも歳をとってならではの渋みみたいなのはいい。この後また更に渋くなっていくのだけど。
終盤までは比較的穏やか(?)に進んでいくのだけど、後半の電車に乗ってからの追いかけっこは非常にスリリングで堪らない。クソ映画撮っているときはぶん殴りたくなるけど、面白い映画、演出見せるときのデ・パルマはホントにすごいよ。
冒頭で死ぬシーン見せられているのにスリリングなのは凄いが、それでも死ぬとわかっていると心の片隅にモヤモヤがある。あの寝ながらエスカレーターと下るシーンはいつかマネしたいものだ。絶対やらないけど。

パチーノももちろんよかったが、珍しく小物感のある情けない悪役をやったショーン・ペンもよかった。にしても彼は禿るとあんな風になるんだな。