京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

京の北、F市から。

2010-08-11 08:14:31 | 京の石垣。
さる7月の19日
福知山に行ってきました。

長男のサッカー練習試合の応援のため(大義名分)
監督に付き添われて電車で行く子供たちに便乗して
(他の保護者は車だったが、うちは若!仕事なので、電車!)
長女と一緒に行ってきました。
(ちなみに次男は留守番)

その前
17日も、同様に大阪豊中で練習試合
この時も電車で追っかけしました

サッカーの子達にしてみれば
「なんで、この親子ついてくんの~」
て感じだったでしょうが
そこは、応用力の高い子供のこと
自然と受け入れてもらえたので、助かりました。

普段の練習試合は、車移動が多いですし
長時間の電車移動はかなり珍しいことでした。

ちょっとした遠足ぽくて楽しかったです。

福知山までは、電車で約2時間
途中乗り継ぎもあり
15人ほど、子供がいたら
一人くらい忘れ物する子がいるし
だんだん動きが活発になってきて・・・
(でも、うるさく注意されるのもカナンやろうから)
ここぞという所で、おばさんの苦言を呈してやった・・・

普段もかわいい子達ですが
より一層愛着が増したのでした~



というわけで
快晴の福知山に到着

試合会場に向かうサッカー部員と分かれて
私たちは、目的の場所へと向かいました。

すぐ来たバスに乗って数分ほどの場所

じゃ~ん



福知山城!!

いつかは行ってみたい場所でしたが
こんな風にして来れるなんて!

まさか電車で来るとは思いませんでした。



非常に整備された公園

この登城口は、
本来は、城内の神社に向かうための参道であり
本当の登城口は、反対側?にあったみたいです。



どうりで、きれいな道
すっかり観光気分です


と一口で言っても、平城・山城いろいろですから
母子二人で行くには、心細いようなところもあります。

そういうとこは、まず長女が歩いてくれませんから(怖がって)
こういう整備は助かりました。



新しい石垣に混じって
古っぽい石垣が見えてきます。



さすがは明智光秀の城だけあって
なかなかの構えです。


(ちなみに、城のアップはこれで終わり



上がると本丸

奥に見えてる小さな建物は
二の丸にあった銅門番所が移築されてきたものです。



復元天守の天守台

かなり特徴的な石垣です。
城は見ずとも、石垣は見てこい
とまで言い切ったら怒られるかな・・・



転用石による石垣

五輪塔や梵字の入った石が見受けられます。

ついでにいうと、穴太積み
大原三千院や坂本などで多用された積み方ですが
転用石なので、かなり趣が異なります。
(言われてみればそうか、位)



転用石の使用例は
安土城が有名
石仏が、登城道の石段に使われていますが
ここほど大量の使用例は、奈良の大和郡山城くらいだそうで
非常に珍しいそうです




なぜ、これほどまで転用石が用いされたか
諸説いろいろあります。

明智光秀が城郭整備を急いでいて
とにかく石という石をかき集めてきたかった・・・
(石が確保されたされた際には、元の場所に返す、と約束してあったらしいです)

それとも、神仏おそれない豪快さゆえ、なのか

たぶん、どっちもなのかな?
やっぱり、五輪塔の現物を見ると
なんか罰があたりそうですし、使いにくいと思います。

それに、多少、神仏の信仰心があれば、
縁起担ぎで
少しでも、縁起に外れそうな行為は慎むかと思うのですが・・・
それも許されなかったのは
戦国の渡世の厳しさゆえでしょうか?

明智光秀のような、権勢を奮った人とはいえ
多少切羽詰まったものを感じずは居られません。


(小天守の石垣:細かめの石です)



以下、大天守の石垣



これでもか~というほど、多用の転用石



お城の東側には、
豊磐の井という、大きな井戸がありました。



深さ50メートル、日本一の深さです。
現役で、水が湧き出しています。



光秀君
ちょっとキャラが違うような・・・

マンガ「忍たま乱太郎」の作者:尼子騒兵衛によるキャラクターです。

光秀公にあやかってか、
城内・市街のあちこちにキキョウが咲いていました。



天守閣最上階から、由良川方面

大きな橋の向こうで、長男がサッカーをしています。



お城の西側
緑の多い部分が、たぶん伯耆丸の跡地です。
(公園になっている)



とても良いお城でした。

市街地も、昔の情緒が残っていました





お寺からは読経が聞こえて・・・



由良川堤防から眺める
大迫力の福知山城

難攻不落?の雰囲気を漂わせます。
伊達に市街部に建てたわけではないようです。



途方もなく大きな由良川
お城の外堀の役目も果たしていたのでしょう。

長女と渡るのに随分時間がかかりました



橋を渡った先に、サッカーの試合会場

炎天下の中、頑張っていました

見た目涼しそうな河川敷ですが
今まで経験したことのないくらいの酷暑でした