アメリカ独立革命は北米大陸に建設されたイギリスの13の植民地が本国議会に反旗を翻して独立を果たしたという事件です。まず前提として知っておきたいことは、13の植民地は全く別々の目的で別々の時期に建設されたということ。そして2点目は、そこに住んでいる人々は、自分たちのことを
「イギリス人」だと思っていることです。
したがって
、彼らは本国と同じように自分たちの議会(植民地議会)をそれぞれの植民地ごとに持ちました。しかし、植民地ごとに全体をまとめるような議会は作りませんでした。この辺が中南米にできたスペインの植民地や北米にできたフランスの植民地との大きな違いです。例えばばスペイン植民地では、ペニンスラールという本国生まれの破棄人が役人などといった支配者として派遣され、現地で生まれた白人derるクリオーリョや混血のムラートを支配下においていました。つまり、クリオーリョたちもスペイン本国の重商主義支配に組み込まれているという自覚があったと思われます。
一方、13植民地人はそうではありません。彼らはインディアンたちを追い出して手に入れた土地を自分たちの所有地としており、事実上、本国議会からの支配は受けていなかったのです。
最新の画像[もっと見る]
- 王政復古~名誉革命期のオランダ・長老派議会との関係 1年前
- イタリア戦争 1年前
- 近代主権国家 1年前
- ピューリタン革命は特権階級の分裂 1年前
- ブルボン朝 絶対王政の完成 1年前
- アメリカ独立革命はなぜ、どこが革命なのか? 1年前
- イスラム史年代暗記 2年前
- 西欧哲学の系譜 2年前
- 2020年慶応義塾大学経済学部問題 4年前
- 2016年上智大学TEAP(改)中南米©植民地の特徴 4年前