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インダス文明

2015年06月26日 | 高2用 授業内容をもう一度
 古代のインドには【メソポタミア文明の影響】を受けた文明が成立しました。インダス川流域などに成立したので、「インダス文明」といいます。インダス川流域は、上流を【パンジャブ】地方、下流を【シンド】地方といい、パンジャブ地方で発見された遺跡は【ハラッパ】、シンド地方の遺跡を【モヘンジョダロ】といいます。おそらく、インダス川上流に位置する【カイバル】峠から、農耕文明が伝わってきたと思われます。
 インダス文明の特徴は、【都市計画】が充実していることにあります。彼らは今から約4000年前の【前2000】年ころに、【2階建ての焼きレンガつくり】家屋を建て、【排水溝】をつくり、【舗装した道】を歩いていました。さらに【沐浴】のための公衆浴場をもち、【貯水池】も完備しています。
 しかし、残念なことに彼らのことを詳しく知る手がかりになるはずのインダス文字は解読できていません。インダス文字は【印章】(所有を示すハンコ)にのみ残され、文字数が6~8文字くらいのまとまりしかないため、解読が難しいようです。
 【ドーラビーラ】の遺跡はインダス川から少し離れた地域で発見されています。この遺跡には巨大な貯水池があり、雨季のときに川からあふれた洪水の水を、この貯水池にため、乾季のときに使用するというものです。
 インダス文明は、【前1500】年ころに【カイバル】峠から侵入してきた【アーリア】人によって滅ぼされました。そのとき、インダス文明の担い手たちは、南に逃れ、現在の南インドにいる【ドラヴィダ】人になったと考えられています。彼らの言語である【タミル】語には、インダス文明の人々が使っていた言語の影響があると考えられます。
 

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