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ECからEUへ

2012年12月19日 | 高3用 授業内容をもう一度

アメリカは【1947】年にヨーロッパの復興を援助するために,【マーシャル・プラン】を提唱した。このマーシャル・プランを受け入れるための組織が【ヨーロッパ経済協力機構(OEEC)】である。また軍事面では1948,イギリス,フランス,ベネルクス3国の間で,【ブリュッセル】条約が結ばれ,さらに【1949】年にはこれにアメリカ,カナダ,イタリアなどが加わって【北大西洋条約機構(NATO)】が結成された。
 また、ヨーロッパ諸国間の経済的協力もすすめられ,フランスの外務大臣【シューマン】の提案にしたがってフランス,イタリア,西ドイツ,ベネルクス3国の間に【1951】年【ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)】条約が結ばれた。これが本格的な欧州統合の始まりである。1950年代後半に入ると統合への動きはさらに進み,【1957】年ローマ条約によって【ヨーロッパ経済共同体(EEC)】と【ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)】が発足した。これに対してイギリスは大陸市場からの孤立を恐れ、1960年【ヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)】を結成した。これには北欧3国・オーストリア・スイス・ポルトガルが加わり、のちにフィンランド・アイルランドも加わった。
一方、【1967】年にはEEC・ECSC・EURATOMが統合されて【ヨーロッパ共同体(EC)】が成立した。このことで,ヨーロッパの経済統合がさらにすすんだ。その後ヨーロッパ共同体(EC)は組織を拡大し,【1973】年には【イギリス】・【デンマーク】・【アイルランド】が新たに加盟したことで【拡大EC】と呼ばれた。さらに1981年には【ギリシア】,1986年には【スペイン】などもこれに加わった。
こうした流れの中で【1991】年12月には欧州共同体首脳会議が開かれ,翌【1992】年【マースとリヒト】条約が調印され,【1993】年には同条約が発効して【欧州連合(EU)が】成立し,ヨーロッパはさらに高度な統合の時代を迎えている。


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