オスマン帝国は民族も言語も宗教も異なる様々の人々から成り立っているが、そのなかでもとくに宗教を基軸として帝国を統合している。このオスマン的統合のシステムは、世界史レベルでは、オスマン帝国固有の制度である「【ミレット】制」として説明する。
「ミレット制」とは、オスマン帝国の非ムスリムの臣民は、「ギリシア正教」「アルメニア教会派」「ユダヤ教」の3つのミレット(宗教共同体)のいずれかに属し、 この3つのミレットは各々のミレットの長(ミレット・バシュという)の下に、貢納の義務を負う代わりに、 固有の宗教・法律・慣習を保つことが許され、自治生活を認められていた。
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