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債務国から債権国へ

2014年11月11日 | 高3用 授業内容をもう一度

 アメリカ合衆国は独立戦争以来、外国向けに国債を発行してきた。【1775~83】年独立戦争、【1812~14】年米英戦争、【1861~65】年の南北戦争といったように、合衆国は約100年間のうちに大規模な戦争を行ってきたためである。
 このように借金大国であったアメリカ合衆国は、1914年の第1次世界大戦に巻き込まれることなく、【日本】とともに工業国として世界の生活物資の生産や軍事物資の生産を担ってきた。
 その一方、英仏は戦争が長期化し【総力戦】となった結果、【戦債】(戦時期に政府が発行する国債。このときは英仏が戦争継続のために国債を発行した)を発行し、戦争の継続を図った。この戦債を合衆国政府や合衆国の企業が購入したため、合衆国は19世紀の債務をすべて償却することができ、「【債務国】」から、英仏が発行した国債を持つ「【債権国】」に転換した。
 このような変化の結果、20世紀はイギリスの時代からアメリカの時代に転換した。また、戦時中に急成長した日本と合衆国が経済的に対立していくことになる。
 


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