観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

名古屋の野鳥(2019-2020年度野鳥生息状況調査報告)が公開されました。

2021-06-19 18:26:59 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間12時53分 潮位193cm

今日の干潮時間18時56分 潮位 97cm

 

今日は一日中、雨が降り続けました。

名古屋港は真っ白に霞んでおり、鳥の姿がみつけにくいことこの上ない状況でした。

この視界の悪さのためか、ミサゴは1羽も現れませんでしたが、シギの仲間はこの時期にしてはたくさんの種類が観察できました。

アオアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギの5種類です。

特にイソシギは野鳥観察館の目の前で餌を探していました。

また、カモメの仲間のウミネコも見ることができています。

 

今日は、「名古屋の野鳥」の公開のご報告です。

「名古屋の野鳥」は名古屋市が昭和50年から約5年に1回実施している名古屋市内の野鳥生息状況調査の結果をまとめたものです。

第10回目となる2019-2020年度野鳥生息状況調査では、市内の51か所を約50人の一般の調査員さんがそれぞれ担当地をもって調査を行いました(野鳥観察館のスタッフが調査を担当した場所もあります)。

そして、先日、この調査結果である「名古屋の野鳥(2019-2020年度野鳥生息状況調査報告)」が名古屋市のウェブサイトにて公開されました。

こちらからご覧いただけます(名古屋市ウェブサイト)

※今回公表されたのは、名古屋市内の調査地51箇所で各月に見られた野鳥の種類と数のみです。

※今回の調査は名古屋市緑政土木局都市農業課が実施、名古屋市環境局環境企画部環境企画課から公表されています。

今後、過去の調査時同様、全体のまとめなどが作成・公開される可能性もあるそうですので、その際はまたお知らせします。

 

今回行われた市内51か所の調査地の中には、国指定藤前干潟鳥獣保護区の範囲の中にある以下の4か所も含まれています。

「1.庄内川河口」

「2.新川河口・藤前地区」

「3.日光川河口」

「4.庄内川(明徳橋~庄内新川橋)」

どんな鳥がいつどれだけその場所に来ているのか、この調査結果を見るとよくわかりますので、ぜひ藤前干潟やその他の市内の公園などのバードウォッチングなどの参考にしていただければと思います。

 

また、改めてのご紹介ですが、前回(9回目)の調査は2014年4月から2015年3月の間、同じく市内の51か所で行われており、この結果が「名古屋の野鳥2014」として下記のウェブサイトで公開されています(8回目までは冊子にして販売されていましたが、9回目からは販売されずウェブ上での公開となりました)。

名古屋市HP 『名古屋の野鳥2014』(2014年度野鳥生息状況調査報告)

こちらは、調査結果がまとめられていますし、藤前干潟や野鳥観察館のことも詳しく書いてありますので、改めてご紹介しました。

 

また、8回目(2008年度)の調査結果をまとめた「名古屋の野鳥(第8版)」は現在も野鳥観察館等で販売中です(1冊1,000円)。

こちらは、名古屋市の探鳥地ガイドとしてもおすすめです。

 

ぜひ、今日のような野鳥観察に出掛けられない雨の日に見ていただけると良いのかな、と思っています。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ145、ササゴイ1、ダイサギ10、アオサギ5、マガモ2、カルガモ5、ホシハジロ1、アオアシシギ8、イソシギ1、ソリハシシギ2、オオソリハシシギ1、チュウシャクシギ9、ウミネコ2、コアジサシ2

セグロセキレイ、ツバメ、ムクドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス

 

明日の干潮時間 8時02分 潮位 91cm

明日の満潮時間14時18分 潮位205cm

コメント
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