観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

寒の入り

2020-01-07 20:13:25 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時22分 潮位111cm

今日の満潮時間15時14分 潮位191cm

 

昨日は寒の入り。

今日はお昼前から、しとしとと冷たい雨が降り、気温が上がらずとても寒い日でした。

視界も悪かったので、野鳥観察も少々しんどい一日でした。

 

さて、今日は一昨日(1月5日(日))の藤前海岸(南陽海岸)の様子をご紹介。

この日は晴れましたが、朝はとても冷えて、前夜に降った雨でできた水たまりの表面が凍っていました。

また藤原岳(↓)をはじめ、鈴鹿山脈は全体的にうっすらと白くなっていました。 

堤防を歩きながら水面に浮かぶカモを数えていたら、鳥の影が視界の片隅に入りました。

オオタカの若い個体でした。 

どうも、捕えたドバトを食べていたようで、堤防の上に羽がちらばっていました。

 

この日は、朝の早い時間の干潮時間で、観察をしていたときはすでに干潟がほとんどなかったので、シギ・チドリやカモなどのカウント数は伸びませんでしたが、カンムリカイツブリは200羽以上を数えました。

海岸の前のカンムリカイツブリの大きな群れ↓。カンムリカイツブリの飛来数は増えていて、ほんの2、3年前までは100羽を超えるのが珍しかったですが、今は藤前干潟全体で300羽を超えるのが珍しくないです。

多くのカンムリカイツブリは長い首を縮めて休んでいるようでした。 カモの仲間は休んでいるときは頭は後ろ向きにしていますが、カンムリカイツブリは前向きなのが、いつも気になります。

 

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ258、カワウ1,175、ダイサギ4、コサギ1、アオサギ23、マガモ59、カルガモ25、コガモ2、ヒドリガモ9、オナガガモ453、キンクロハジロ3、スズガモ404、ミサゴ14、シロチドリ10、ダイゼン33、ハマシギ526、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ68、セグロカモメ4、オオセグロカモメ1、カモメ4、ウミネコ3、ズグロカモメ12 

 

【藤前干潟に関連する今後のイベント】

☆2020年1月11日(土)・12日(日)「あいち・なごや 生物多様性EXPO~未来へつなぐ「国連生物多様性の10年」せいかリレー キックオフイベント~」@名古屋国際会議場(主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、愛知県、名古屋市)

 

☆2020年1月25日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆2020年1月25日(土)第9回ごみと水を考える集い@藤前会館(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会等)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

 

明日の干潮時間10時16分 潮位106cm

明日の満潮時間15時58分 潮位201cm

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クスノキに群れるユリカモメ

2020-01-04 19:09:33 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時28分 潮位 95cm

今日の満潮時間12時17分 潮位179cm

 

今日は2020年初めての開館日でした。

穏やかな日で、バードウォッチャーの方などが多く来館されました。

年が明けた今週、藤前干潟は明け方と夕方が干潮時間となり、来週半ばまで干潟の野鳥観察には辛い数日が続きます。

今朝、明け方の干潮時間が終わって、小さくなった干潟にハジロコチドリが2羽飛来していました。他には上流部から飛来したアオアシシギ1羽も観察できました。

藤前地区では多く観察できているハジロカイツブリ(1羽)が、庄内川の岸沿いを潜ったり浮上したりしながら移動していきます。

葦原で餌を探しているオオジュリンも観察できました。

 

さらに、今日は久しぶりにユリカモメが稲永公園のクスノキの実を食べているのを見ることができました。

(昨シーズンはユリカモメの飛来数自体が少なかったせいか、一度もこの様子を見ていません。)

以前もユリカモメがクスノキの実を食べている様子は報告してきましたが(→2016年11月17日の日記など)、未だにこの様子見るとユリカモメが植物を食べるなんて、と驚きます。

当館のスタッフは、過去にユリカモメがクスノキの実を食べる動画をロシアの鳥類研究者(ユリカモメの繁殖地がロシアにもあります)に依頼されて送ったこともあるそうです。

かくいうスタッフも最初はユリカモメがクスノキで何をしているのかわからなかったそうですが・・・(肉眼では実をとる瞬間がなかなか捉えられないので)。

10羽の群れで川の方からクスノキの上に飛んでくるユリカモメ↑。

ホバリングしながらクスノキの実をついばみます。

実をゲット!

この後も川の方へ一旦飛んでいっては、旋回してこのクスノキの上に戻ってきて、何度も実をたべていました。

 

この時の動画はこちら↓。

クスノキを食べるユリカモメ 藤前干潟 (Black-headed Gull、Larus ridibundus)

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ5、カンムリカイツブリ350、カワウ1,723、ダイサギ1、コサギ38、アオサギ27、マガモ14、カルガモ40、コガモ16、オカヨシガモ7、ヒドリガモ8、オナガガモ1,125、ホシハジロ4、キンクロハジロ244、スズガモ242、ミサゴ21、チュウヒ1、ハジロコチドリ3、シロチドリ80、ダイゼン39、ハマシギ762、アオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ2、タシギ4、ユリカモメ63、セグロカモメ5、オオセグロカモメ2、カモメ3、ウミネコ5、ズグロカモメ26

 

明日の干潮時間 6時51分 潮位107cm

明日の満潮時間13時22分 潮位179cm

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令和最初の初日の出

2020-01-01 17:18:10 | 冬の藤前干潟

※ 野鳥観察館の年末・年始のお休み ※

2019年12月29日(日)~2020年1月3日(金)は休館します。

新年は1月4日(土)より通常開館しますので、よろしくお願いいたします。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時54分 潮位198cm

今日の干潮時間15時40分 潮位103cm

(※今日は休館日です。)

 

2020年が明けました。

本年も名古屋市野鳥観察館をどうぞよろしくお願いします。

 

今年も藤前海岸(南陽海岸)から初日の出を見ることができました。→過去の日の出(2017年2018年2019年

今年は昨年同様、雲や風がほとんどなく、穏やかなお天気で、令和最初の初日の出はとても明るく輝いて見えました。

 

初日の出に照らされた藤前干潟の水面には、カンムリカイツブリなどが泳いでいました。

朝日に照らされる名港西大橋とコンテナふ頭↓。

海岸は初日の出を見る人々が大勢訪れていましたし、尾張新次郎太鼓のみなさんの太鼓と笛の音が響き、賑わっていました。

 

今年も無事、初日の出を見ることができたことに感謝し、新しい年が穏やかであるよう願っています。

みなさん、良いお正月をお過ごしください。

 

※1月3日までは休館します。

1月2日の満潮時間10時34分 潮位189cm

1月2日の干潮時間16時40分 潮位106cm

 

1月3日の満潮時間11時20分 潮位183cm

1月3日の干潮時間18時02分 潮位102cm

 

1月4日の満潮時間12時17分 潮位179cm

1月4日の干潮時間19時24分 潮位 91cm

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