観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

クスノキに群れるユリカモメ

2020-01-04 19:09:33 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時28分 潮位 95cm

今日の満潮時間12時17分 潮位179cm

 

今日は2020年初めての開館日でした。

穏やかな日で、バードウォッチャーの方などが多く来館されました。

年が明けた今週、藤前干潟は明け方と夕方が干潮時間となり、来週半ばまで干潟の野鳥観察には辛い数日が続きます。

今朝、明け方の干潮時間が終わって、小さくなった干潟にハジロコチドリが2羽飛来していました。他には上流部から飛来したアオアシシギ1羽も観察できました。

藤前地区では多く観察できているハジロカイツブリ(1羽)が、庄内川の岸沿いを潜ったり浮上したりしながら移動していきます。

葦原で餌を探しているオオジュリンも観察できました。

 

さらに、今日は久しぶりにユリカモメが稲永公園のクスノキの実を食べているのを見ることができました。

(昨シーズンはユリカモメの飛来数自体が少なかったせいか、一度もこの様子を見ていません。)

以前もユリカモメがクスノキの実を食べている様子は報告してきましたが(→2016年11月17日の日記など)、未だにこの様子見るとユリカモメが植物を食べるなんて、と驚きます。

当館のスタッフは、過去にユリカモメがクスノキの実を食べる動画をロシアの鳥類研究者(ユリカモメの繁殖地がロシアにもあります)に依頼されて送ったこともあるそうです。

かくいうスタッフも最初はユリカモメがクスノキで何をしているのかわからなかったそうですが・・・(肉眼では実をとる瞬間がなかなか捉えられないので)。

10羽の群れで川の方からクスノキの上に飛んでくるユリカモメ↑。

ホバリングしながらクスノキの実をついばみます。

実をゲット!

この後も川の方へ一旦飛んでいっては、旋回してこのクスノキの上に戻ってきて、何度も実をたべていました。

 

この時の動画はこちら↓。

クスノキを食べるユリカモメ 藤前干潟 (Black-headed Gull、Larus ridibundus)

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ5、カンムリカイツブリ350、カワウ1,723、ダイサギ1、コサギ38、アオサギ27、マガモ14、カルガモ40、コガモ16、オカヨシガモ7、ヒドリガモ8、オナガガモ1,125、ホシハジロ4、キンクロハジロ244、スズガモ242、ミサゴ21、チュウヒ1、ハジロコチドリ3、シロチドリ80、ダイゼン39、ハマシギ762、アオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ2、タシギ4、ユリカモメ63、セグロカモメ5、オオセグロカモメ2、カモメ3、ウミネコ5、ズグロカモメ26

 

明日の干潮時間 6時51分 潮位107cm

明日の満潮時間13時22分 潮位179cm

コメント
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