観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

立春の干潟

2017-02-06 15:08:44 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時17分 潮位117cm
今日の満潮時間13時20分 潮位180cm
※今日(6日(月))は休館日です。

 

昨日は雨、今日は雲が多いですが、立春だった一昨日の4日(土)は快晴で、太陽がまぶしいくらいに感じ、とても暖かい日でした。

良いお天気、さらには土曜日ということもあって野鳥観察に訪れる方も非常に多く、野鳥観察館はにぎわっていました。

4日の午前中に、わずかに残る干潟などに鳥たちを見に行ってきたので、2日遅れですがご紹介します。

 

潮が上がってきて、沈みかけていた干潟周辺には、オナガガモやコガモ、ユリカモメなどが集まっていました。

 

その上を、カニを探して下を見ながら飛ぶズグロカモメの姿が。

今季は多い日は30羽程度のズグロカモメが藤前干潟に飛来することもありましたが、2月に入って一桁の数の飛来数の日も(4日は18羽をカウント)。ズグロカモメは2月下旬に頭が黒くなり始め(夏羽に換羽し始め)、多くの個体はその後すぐに渡去していまいます。

 

ユリカモメは、沈んだばかりの干潟の上で、何度も頭から水面に飛び込み、餌をとっていました。

さらに潮が満ちて水深が増してくると、ユリカモメは護岸に上がって、念入りに羽繕いしていました。

 

この他、ヨシ原の上をゆっくり飛ぶチュウヒの姿も見かけました。 

 

4日は暖かかったので、さらに上流へ足を延ばして、以前(6月1日の日記で)、カワウとアオサギが繁殖していると紹介した庄内新川橋(国道23号)の少し上流にある鉄塔を見てきました。この鉄塔では昨年12月頃から巣作りをしているカワウが観察されており、すでに巣の中に座っているカワウもいました。頻繁にヨシ原の中から巣材を運んできて、巣作り真っ最中のペアも観察できました。

しかし、よくよく鉄塔を見ていると昨シーズンにはなかった緑のネットが張られていました。このためか、繁殖しているカワウの数が例年より少な目のようです。

飛んでいるカワウ(下の写真の中央)は、ヨシの茎と思われる巣材をくわえており、右上にとまっているカワウの元まで運んでいました。

 

カワウを観察後に戻ってきた野鳥観察館前で観察できたカンムリカイツブリは、頬辺りに少しだけ夏羽が生えてきているように見えました。

 

今週半ばにはまた厳しい寒さが戻ってくるようですが、春の訪れを感じることができた日となりました。

 

4日(土)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ16、カンムリカイツブリ83、カワウ721、ダイサギ6、コサギ10、アオサギ26、マガモ67、カルガモ200、コガモ221、オカヨシガモ1、ヒドリガモ30、オナガガモ2,038、ホシハジロ19、キンクロハジロ45、スズガモ884、ホオジロガモ6、ミサゴ5、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ58、ダイゼン63、ハマシギ178、コアオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ3、タシギ3、ユリカモメ30、セグロカモメ13、オオセグロカモメ13、カモメ26、ズグロカモメ18

明日の干潮時間 9時03分 潮位115cm
明日の満潮時間14時51分 潮位186cm

コメント
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