観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハチクマ春の渡り

2018-05-05 16:56:36 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時05分 潮位210cm

今日の干潮時間14時50分 潮位 54cm

連休中の今日も、春のシギ・チドリ目当ての、遠方からのお客さんが多い日でした。

早朝はカメラマン、干潟が広がった日中には代わってフィールドスコープを持った人たちが目立ちました。

満潮時の潮位が低くなったので、満潮時間の1時間半過ぎには導流堤の干潟が干出し、そこへダイゼン・ハマシギ・オオソリハシシギ・チュウシャクシギの群れが飛来しました。

今日はハヤブサの姿は見つけられませんでしたが、早朝はシギ・チドリの落ち着きがなく何度もカウント途中で飛ばれ、正確なカウントが出来ませんでした。

さらに、干潮時間が遅くなって陽炎と逆光の中での観察になるので目が痛くなります。

また、このところ毎日、夕方の干潟が小さくなる頃にシギ・チドリの飛来数が増えてくるので、夕暮れの中でカウントをやり直しています。

昨日も日中のカウントでは600羽ほどしかいなかったハマシギは夕暮れに1,405羽となり、トウネンも日中の200羽から夕方は453羽と多くなりました。

最近は数羽が観察できるようになったキアシシギは、今日は干潮時のカキ礁で観察できました。

 

今後、来週の初め頃にかけてまた潮が悪くなりますが、後半の金曜日(11日)ぐらいからは潮が良くなります。

 

来週の週末12日(土)・13日(日)は今春では一番の「春のシギ・チドリの渡り」観察に適した週末になり、キアシシギやソリハシシギも数を増やし近くで観察できると思います。

また、ちょうどこの週末は愛鳥週間に(5月10日~16日)も当たり、野鳥観察館では「愛鳥週間イベント」を行います。探鳥会も行いますので、シギ・チドリのベストシーズンにぜひ足をお運びください。

 

そして、今日はビッグニュースが。

以前、ハジロカイツブリの落鳥を頂いた三重県の阿部さん(当時の2013年10月9日の記事リンク)から、今日の13時頃に稲永公園上空を飛ぶ猛禽類の写真を頂きました。

尾が黒く、2本の太い横帯がある、ハチクマ♂成鳥個体です!

稲永公園でも秋には上空を渡っていく個体を時々観察できますが、春の渡りは初めて見させていただきました。

秋はサシバやハチクマを気にして上空を見上げますが、春のこの時期はシギ・チドリばかり気にして干潟ばかり見てしまいます。

3月13日・29日のノスリの春の渡りに引き続き、気付かない間に藤前干潟の上空もタカの春の渡りが行われているんですね。

阿部さま、本当にありがとうございました。

 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】 

 ☆4月21日(土)~5月27日(日)愛鳥週間写真展「わたしの好きな鳥」@名古屋市野鳥観察館2階 

  

☆5月12日(土)・13日(日)愛鳥週間イベント2018@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(4月5日の日記  または チラシ(PDF))

今日観察出来た主な野鳥 カンムリカイツブリ3、カワウ130、ダイサギ19、コサギ13、アオサギ11、マガモ4、カルガモ7、コガモ49、ハシビロガモ4、スズガモ58、ミサゴ1、ハチクマ1、コチドリ1、シロチドリ2、ダイゼン31、トウネン186+、ハマシギ792、オバシギ1、アオアシシギ14、キアシシギ1、イソシギ2、オオソリハシシギ41、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ33、ユリカモメ3、ズグロカモメ2、コアジサシ3

稲永公園内では夏鳥のキビタキが多く観察されています。

また、イソヒヨドリのオスとメスも同時に観察されました。

さらに、特定外来生物に指定されているソウシチョウは今日も大きな声で囀りが聞こえ、一度に5羽が観察出来、かなりの数が稲永公園内に飛来しているようです。

 

5月6日(日)の満潮時間 8時40分 潮位196cm
                   干潮時間15時30分 潮位 68cm

※5月7日(月)、野鳥観察館は、お休みさせていただきます。

5月7日(月)の満潮時間 9時24分 潮位182cm
                   干潮時間16時25分 潮位 82cm 

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