名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。
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藤前干潟
今日の満潮時間10時11分 潮位202cm
今日の干潮時間15時24分 潮位141cm
今日は、薄曇りの天気から、次第に雨が降り出しました。
干潟には、約1,000羽のハマシギが飛来。
雨の中でも忙しそうに餌を食べていました。
また、午後には何度も野鳥観察館の目の前と松林の間をハイタカが行ったり来たりするのが見られました。
恐らくは、捕らえた獲物がその辺りにまだあったのではないかと思われます。
そう言えば、午前中、ドバトの羽が観察館の入り口前付近に数枚散っていたなと思い出し、屋上を確認してみたところ、たくさんのドバトの羽が。
ここで捕らえたドバトを食べていたのかもしれません。
さて、10月23日の日記でお知らせしたとおり、庄内川左岸の小段(高水敷)の通行止めが延長されました(↓の赤い矢印区間)。
このように↓通行止めになっています。
そして、この赤色矢印部分も堤防の液状化を防ぐ工事が始まりました。
土盛りをするためにヨシが刈られ始めています。
この庄内川左岸の堤防の前に広がる干潟は、藤前干潟で最も野鳥が集まる場所。
特に干潟を代表するシギ・チドリにとって重要な場所であると認識しています。
このことから、以前からこの場所のヨシ原や干潟の保全に関しては、協議会の場で話し合いがされてきました。
数年前に同じ場所で堤防強化の工事があった際も、協議会から国土交通省庄内川河川事務所に工事後のヨシ原の回復についてお願いをしました。
その結果、ヨシ原のモニタリングをしてもらったり、庄内川河川事務所や協議会でヨシ原の人の立ち入りを減らすための看板が立てられました。
この工事から数年が経ち、ヨシが無事回復してきましたし、変わらず、この場所はやはり藤前干潟で最も野鳥が集まる場所となっています。
このような中、また、この場所で工事が行われるということで、国土交通省庄内川河川事務所には、環境に対する配慮をお願いしているところです。
11月4日に藤前干潟協議会という藤前干潟に関わる行政、市民団体、大学などが集まる話し合いの場では、庄内川河川事務所から工事に関する説明がありました。
この中で、ヨシを刈る範囲(土盛りをする範囲)を必要最低限にすることを検討したとのお話がありました。
さらに、工事後のヨシ原のモニタリングも検討しているそうです。
ただ、今回の工事はまだ工期が決まっておらず、来年度までかかる可能性があるとのこと。
シギ・チドリの渡りの時期である春にも、ボーリングや砂杭を打つ作業が行われる可能性があるとのことで、渡りのピークは何とか工事の実施を避けてもらえないかと、協議会の中で要望をしているところです。
今後、この場所を引き続き見守って行くとともに、工事後のヨシ原回復、人の立ち入りに対しても今後の協議会で話し合えたら良いと思っています。
現場にある工事の案内↓。
小段(高水敷)に降りられないようになっています↓。
以前より工事をしているすぐ上流の堤防はこのような様子です↓。
この上流で行われている、このボーリングや砂杭を打つ作業が、今後、下流でも行われます。
ちなみに、堤防の裏側(川側ではない方)でも、同様の工事が行われています。
稲永公園のすぐ北側にある神社(神明社)では、その準備として、木が切られていました。
今後、工事の進捗に伴って、通行止め箇所がさらに増えたりするそうです。
具体的には、永徳スリップ(堤防が始まるところ)から上の小段は立ち入りできなくなります。
堤防の上の歩道は歩けますので、バードウォッチングや散歩はしていただけますが、幅が広くありませんので、バードウォッチングの際は他の歩行者や車にはお気をつけください。
また、何か情報があれば、このブログでもお伝えしていきたいと思っています。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ181、カワウ4,745、ダイサギ4、コサギ11、アオサギ34、マガモ58、カルガモ7、コガモ55、オカヨシガモ3、ヒドリガモ53、オナガガモ244、ハシビロガモ12、ホシハジロ5、キンクロハジロ49、スズガモ248、ミサゴ26、ハイタカ1、シロチドリ28、ダイゼン34、トウネン1、ハマシギ954、オバシギ1、アオアシシギ4、イソシギ2、オオソリハシシギ1、セグロカモメ5、ウミネコ10、ズグロカモメ3
明日の満潮時間11時25分 潮位194cm
明日の干潮時間17時03分 潮位149cm