観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

チドリの仲間をよく観察できました。

2020-09-15 18:00:33 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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今日の満潮時間 3時57分 潮位221cm
       17時07分 潮位250cm

今日の干潮時間10時29分 潮位 44cm

 

日中の太陽の下ではまだ暑さを感じますが、早朝の干潟に行くと涼しさを感じるようになり、数日前なら500mlのペットボトル2本飲みきっていたのに、昨日今日の朝は暖かい飲み物が欲しくなりました。

12日の土曜日に確認されたマガンは今日も確認できました。

今日で4日目です。藤前干潟に時々飛来するマガンなら半日もすれば移動していきます。今回のマガンの幼鳥は飛翔しても20mぐらいしか飛ぶ姿を見ていませんし、左翼が時々下がっている姿を見たことから怪我をしているようです。どうか無事に完治して仲間のところへ飛んで行けることを願っています。

 

今日の引き始めの干潟にはアオアシシギやソリハシシギよりも先にチュウシャクシギが飛来し、さっそく干潟のカニを捕えていました。

今日も干潟ではオオメダイチドリの姿を確認しました。

良く似た若いメダイチドリも居て、窪地にいると長い脚も分かり辛く、とくに若いオオメダイチドリは嘴も成鳥より短く識別に困りますが、頭の形が違うことからも識別できます。

メダイチドリの頭からくちばしの付け根にかけて絶壁のおでこをしているのに対し、オオメダイチドリは丸いおでこをしています。

1羽のメダイチドリは気が荒く近づいてきた他のチドリをすぐに追い払います。

今日の干潟はメダイチドリやオオメダイチドリの他にシロチドリの群れも飛来しましたが、オオメダイチドリに追い払われてしまいます。

↑小さなチドリ2羽がシロチドリです。オオメダイチドリに比べてかなり小さいことが分かります。

単独でいると大きさが分かりづらいですが、シロチドリは藤前干潟で観察できる一番小さなチドリの仲間です。他のチドリに比べて落ち着きなく干潟を走り回っていました。

他のチドリに比べ、シロチドリは細く尖ったくちばしが目立ちます。

そして、今日見られた4種類目のチドリはコチドリです。冬場は田圃などで過ごし、藤前干潟では春から秋に良く観察できる種です。

その後、永徳スリップの西側に干出してきた干潟には、普段導流堤の干潟で過ごすことの多いダイゼン(5種類目のチドリ)やオバシギの群れが飛来してきました。その中には昨日の朝、藤前干潟に到着したオオソリハシシギの姿も確認できました。

オバシギの群れの中にはコオバシギ2羽を観察できました。この季節の他のシギチドリも含めて、ほとんどが幼鳥であるため、地味で分かりにくいですが、オバシギの群れの中に居れば小さな白っぽい姿で確認できます。

ハマシギは1羽だけ確認できました。今日もトウネンは0羽で、相変わらず心配です。(↑一番手前がハマシギです。)

 

今日観察できたシギ・チドリは、コチドリ1、シロチドリ3、オオメダイチドリ1、メダイチドリ2、ダイゼン35、ハマシギ1、コオバシギ2、オバシギ8、アオアシシギ8、ソリハシシギ11、オオソリハシシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ1 でした。

なお、今日は、オカヨシガモ(1羽)の飛来が今季初めて確認されました。

また、クロハラアジサシ(1羽)が藤前海岸前で魚を狙っているのも観察できました。

 

さらには、小鳥も渡っているようです。

今日はヤブサメが窓から入ってきて館内にいるのを発見されました。

確保した際は少し腰が引けていましたが、この後無事飛び立ってくれました。

渡りの季節、バードストライクで命を落とす鳥たちが多くいます。

どうか、どうか、無事に渡ってほしいです。

 

明日の満潮時間 4時45分 潮位242cm
       17時41分 潮位263cm

明日の干潮時間11時14分 潮位 30cm


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