観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

干潟体験プログラム

2017-07-22 19:17:19 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時06分 潮位 22cm
今日の満潮時間17時46分 潮位257cm

 

夏休み初めの土曜の今日は、朝からとても暑く、稲永公園はセミの鳴き声であふれていました。

こんなに暑かったですが、夏休みに入った多くの子どもが家族と一緒に野鳥観察館に足を運んでくれました。

野鳥観察館の前では、先日からオシロイバナが色鮮やかに咲いています。夕方に花を開くことから「夕化粧」という別名もあるそうです。子どもの頃に黒い種の中に入っている白い粉で遊んだことを懐かしく思い出しました。 

 

 

今日は潮が大きく引き、藤前海岸の前の干潟も大きく広がりました。

今日はこの干潟と藤前活動センターで、藤前干潟ふれあい事業夏休みの体験プログラムが開催されたので、お手伝いに行ってきました。

約40人もの参加者が泥んこになりながら、干潟の生きものを一生懸命探しました。

干潟の表面の様子です↓。小さな穴ぼこがいっぱい。泥の中に生きものがいる証拠です。表面が黄色がかった茶色にみえるところには、ケイソウという植物プランクトンがたくさんいます。

そして泥の中からみつかった生きものの一部がこちら↓。二枚貝の仲間であるソトオリガイやヤマトシジミ、オキシジミがたくさんみつかりました(↓の写真に映るオキシジミはかなり小さいもので、もっと大きくなります。)。今年はソトオリガイはたくさんみつかるのですが、ヤマトシジミは例年よりかなり数が少ない傾向にあります。

 

二枚貝以外には、アナジャコが数匹みつかりました。体長は約10cmなのですが、泥の中に2~3mの穴を掘って暮らしているそうです。藤前活動センターには、このアナジャコの巣穴をかたどった模型があり、実際にこの模型を見てみると驚きが増します。藤前活動センターに行った際はお見逃しなく!

 

さらには、ヨコエビの仲間、ヤドカリの仲間、ゴカイの仲間、エビジャコの仲間、エドハゼ、ヒモハゼ、マハゼ、ウロハゼなどが今日は観察できました。

暑かったですが、干潟の上は気持ちよく、参加者の皆さんはとても楽しんでいたようでした。

 

藤前干潟ふれあい事業の夏休み中の体験プログラムは、他に3回実施されます。ぜひご参加ください。

☆夏休みの干潟体験プログラム(藤前干潟ふれあい事業実行委員会主催)
 ①「干潟の泥であそぼう」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)(7/25募集締め切り)
   日時:8月8日(火)10:00~12:00
   場所:藤前活動センター
 ②「干潟体験とごみ処理工場見学」※対象:小学校4年生から大人(小学生は保護者同伴)(7/31募集締め切り)
   日時:8月10日(木)10:00~15:00
   場所:藤前活動センター、南陽工場
 ③「干潟を音であそぼ」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)(8/12募集締め切り)
   日時:8月22日(火)10:00~12:00
   場所:稲永ビジターセンター  

 ※①~③の内容や申込み方法、問合せ先等の詳細はこちら(名古屋市HP)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ263、ササゴイ1、ダイサギ31、コサギ11、アオサギ13、マガモ53、カルガモ460、ホシハジロ3、キンクロハジロ2、スズガモ16、ミサゴ8、ダイゼン31、ケリ6、トウネン13、アオアシシギ7、ソリハシシギ23、チュウシャクシギ21、ウミネコ145

 

明日の干潮時間11時55分 潮位 13cm
明日の満潮時間18時30分 潮位264cm

コメント
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