漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

フェルデン グループ稽古第三月
個人稽古 第四金
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走行距離2645kmの旅 その弐 天草

2015-05-04 23:30:56 | 旅行
存分に寝た私は、ようやく熊本インター近くで運転をバトンタッチ。

私は高速専門ドライバーなので、下道は運転しないのですが
降りるインターまでSAを2つしかはさまない時点での交代になったため
寝ていない妖精を寝かせるためにも、下道を運転するという宝物がやってきました。
(妖精は、最後のSAで起こして、交代して欲しいとリクエスト済)

う~~ん、どうしよう、SAで妖精をたたき起こすか
下道を運転するか。
天草だもん、きっとちょろいぜ! (←なめている)

というわけで、下道を5年ぶりに運転する意気込みで変わりました。

個人的に高速道路の運転の何が楽しいかというと
一緒に走る周りの車の心を想像するのが、楽しいんです。

九州の、熊本のドライバーに興味深いと思ったのは、追い越すときに
前の車ぎりぎりまで、せまってから 追い越し車線に出るんです。

最初は、おいおいおいおい、近寄りすぎよ~!
と、思ったのですが、見ていると、どの車もみんなそうするんです。

これは、もしかしたら、それが前の車に対する礼儀なのかもしれないと思いました。

「あなたのスピードにぎりぎりまでついてみたけど、
どうしても遅くて我慢ならないから、失礼しますね」

とか

「あなたが急ブレーキを踏まないって、あなたの運転を信じてますから
こんなに近寄ることも出来ますよ」っていう。

か、どうかは分からないけれど、少なくとも一切の悪意はないんですね。

それで、礼儀だと思うと、悪い気がしない。

結局、下道もトライしました。
下道も赤信号で停車すると、後ろの車が、もう本当に後ろにぴったりくっついて停まるのです。

これはそういう意味?
「あなたを支持します」ってことなのでしょうか?
「あなたが好きです」ってことなのでしょうか?

どっちにしろ、みんながそうやってくっついてくるので
みんな私が好きなんだな~と、思ってみると悪い気がしない。笑

下道を10分も走ったでしょうか、
妖精から、交代サインが出て、交代。

五年ぶりに下道を走ったぞ~!10分!という、なんともいえない達成感。
達成感が感じたことがない という方に よく出会います、
これは実は
目標設定が高すぎるといわれます。ハードルを下げると
”下道を運転する”ということで、こんなに大きな達成感を味わえます。笑

運転が出来るってめっちゃすごいことです。私からしたら。

天草は素敵なところでした、
ヨット!
ヨット!ヨット!



船舶の免許とかもいいですね~。
いつかチャレンジしてみたいことの一つです。

海が綺麗



島と島を橋でわっていきます
青空にかかる あやとりみたい



さて、天草というところはですね、インターから
下道を100kmほど走らなくてはならない場所でした。

交通が不便なんですね、だからきっとガイドブックが少ないのかもしれません。

美しい自然はあるのですが、人工的なものが少ない場所に感じました。
だから、いいのですけれどね。

もう太陽が違う。影のコントラストが強い



この日は宿は、たまたま1室空いていたちょっと素敵な宿で

竹林を通っていきます


露天風呂がお部屋についた離れの宿にしました
ぎりぎりは意外ととれるものですね
きっとキャンセルが出るのでしょうね



トイレもステンドグラスでかわいいんです



お風呂も内風呂と露天風呂で、露天風呂はかけ流し温泉だそうです



露天風呂の天井は木々が重なって木漏れ日




鳥や
カエルの鳴き声だけが聞こえる中、のんびり入れました。

宿の目の前が海です。



階段を降りていくと、かっこいい岩場に出ます



波の音を聞きながら
夕日の時間をのんびり味わいます



夕飯は和食です。

こんなに素敵なところですが、ご飯がね、
ちょっと愛が足りなかった。

こういう時は、なんちゃってコンサル
妖精と、何をどうしたら、ここの夕飯が良いものになるか
話し合う。これは自分の勉強になります。
完全に余計なお世話なんですけど、
メニュー構成から、とことん話し合う。
これ、実はけっこう楽しい。
なにしろ、無責任に好き放題 提案できるので。

妖精との結論は
できるなら、素泊まりにして、ご飯はご飯が美味しいところに食べにいけばいい
環境にもよりますけれどね。

でした。

相手を変えようとしない。
自分の行動を変えればいいだけ。そんなメッセージでしょうか?

食事の後も、温泉に入りました。
カエルの鳴き声が大きくなってきました。

カエルの唱ってありますが、
それは、ただの唱の題名だと思っていましたが、
今回、カエルの鳴き声を聞いていたら、本当に唱 みたい。


カエルの唱がこんなに心地いいとは。

夜は、10時すぎには、布団に入り、手帳に日記を書くのがやっとの思いなくらい
泥のように眠りました。

本当に気持ちがいい。

なにせ、音が
鳥とカエルの声しか聞こえないのです。

携帯も圏外。
この時、たくさんの方にご迷惑をかけているとも知らずに・・・

翌日の午後にやっと電話が入りましたが、20通くらいメールをいただいていて
ご注文などいただいた皆様には、大変ご迷惑おかけして
申し訳ございませんでした・・・・。

そんなわけだったのですが
朝も鳥とカエルの声で目が覚めました。

ちょっと雨が降っていました。

カエルが鳴くと、雨が降るのでしょうか?
雨が降るのを察知して、カエルは鳴くのでしょうか?
例えば漢方だと、体に余分な水がある人は、雨が振る前に
体が察知するのですが(頭痛、めまい、関節の痛みなど)
カエルも水がたまっているのでしょうか?
カエルはどんな気持ちで、鳴いているのだろう~?
カエルの声は一匹ずつ微妙に違うのだろうか?

カエルが気になってしょうがないのでした。

つづく










走行距離2645kmの旅 その壱 高松

2015-05-04 22:35:48 | 旅行
愛するみなさま 大変長らくご無沙汰しております

GWいかがお過ごしでしょうか?

先日のてんつくマンのブログにこんなことが書かれていました、

”人間の宝物って何か知ってる?”

答えは

”うまくいかない”こと だそうです。笑

うまくいったら、つまらない。
うまくいかないからこそ、面白い。

だそうです。

みなさまは 宝物をどのくらいお持ちでしょうか?
私はたくさん、たくさんもっています。笑

うまくいかないこと自慢。

「私はこんなに大変なの」と、言われると、

うむ~、なんて素敵な人生なのかと、うらやましくなっちゃいますね。


旅行も

飛行機で行けば、短時間ですむものを、わざわざローカル電車だとか
車、バイク、自転車、徒歩だとか、時間がかかる いわゆる”困難”を伴うものが好きな方がいます。

簡単にいかないこと、これこそ、宝物なのかもしれません。

今回は、愛媛に行くことは決まっていましたが、
休みの前日になって、
「天草へ行こう!」という提案が妖精の口からありました。

明日 4月26日日曜日出発 という前日の25日土曜日の夜のことです。

しかしだねえ、妖精さん
宿もとっていないし、旅行雑誌もない。

ただ、
天草は、私たちがここ3年ほど行きたかった場所でした。
震災後から取り寄せはじめた、お米が自然農のお米で
天草にある農園のものでした。
ここの農園がスペシャルなのです。なんといっても、お米の袋一枚一枚に
「感謝」「食べてくださる皆様が健康になりますように」って手書きで印刷してあるんです。
あきらかに、言霊パワーを使っていますし、
水もFFC水を使っています。
もちろん、農薬も肥料も一切なし。
いつか、行ってみたい。そう思ってはいたのですが、まさか
こんな前日に決まるとは・・・・・・。

夜中すぎまで、旅の準備をして、とりあえず1時に就寝!明日ははやいぜ!
5時起きだな!
選挙会場で並べば、きっと早くあけてくれるから、早めにいってみよう!
そんな話しをして、寝ました。

26日 日曜日

8時起床。出遅れた!
選挙会場は余裕で開いています。
結局、出発したのに、私が忘れ物をして、取りに帰って
朝、9時半に出発!

車の中で本日の宿を探す。あまり夜遅くまで運転したくないので
午後6時くらいに着きそうな場所といえば、淡路か香川。
淡路にいいホテルが見つからず、香川は高松のビジネスホテルが取れました。
びっくりしたのは、ネット予約と電話予約でずいぶん違うということ。
電話では”ない”と言われた禁煙のツインが、ネットでは取れるんです。
おまけに、価格が変わるんですね。
二人で5000円くらい安くなったのです、ネットだと。ひょえ~でした。

今回は長旅なので、ワタクシもドライバーとしてベンチ入りしました。
先攻は妖精で、私は諏訪湖から、岐阜の恵那トンネルすぎまでと、
淡路島から香川まで担当しました。
今回、驚いたのは、な、な、なんと。運転に眼鏡が不要になったこと!
コンタクトの度数を弱くしてあるので、これまで運転中は眼鏡が必要でした。
でも、眼鏡なしで、むしろ眼鏡があると、度が合わなかったのです!
大興奮。

トンネルも大丈夫!

ただ、夕方になって、香川に入ると、対面通行で、トンネルが多くなるのですが
だいぶいいとはいうものの、乱視のせいだと思うのですが、光がまだ滲むことがあるのです、
念のため ここは眼鏡が必要でした。
それから、ジャンクションで看板を見る必要があるときは
眼鏡がいりました。
いや~~~、でも確実に視力は上がり続けていますです。



というわけで午後7時に、高松のホテルにチェックイン。
うん、広いし、なかなか綺麗なホテルじゃないかい と大満足。

しかし、ここが宝物だということに、私たちはまだ気づかなかった。

まずは本屋さんへ、天草のガイドブックを探しに。
天草のガイドブックは本当に少ないんです。
なぜ、こんなにないのだろう?
その理由がこの時点では全く分からなかったのですが、
ない には、ない 理由があるわけです よ・・・・。

九州の本をいくつか買って

夕飯は、近くのオススメのお店”猿の手”へ。
水槽から、生きたお魚をすくって作られる新鮮さ

大将おまかせ料理は、新鮮で美味しいお料理の数々でした

*ふぐの刺身
*塩かつおのたたき 塩レモン
*つぶ貝
*たけのこの天ぷら
*お刺身
*鯛のあら煮
*ホタテのバター醤油焼き
*にぎり寿司

あなごのお刺身というオーダーがお隣のお客さんから入って
アルバイトの女の子が水槽で格闘!なかなかすくえない

あなごってバックが出来るらしいんです。
大将が”なにやっとんよ”と言いながら、ひとすくい。
あなごキャッチ!

私たちが思わず「おお~!!」と言いながら拍手をすると、
”こんなんに拍手はいらんよ”と、言いながら、嬉しそうな大将。

あなごのお刺身の残りを、
”味見して”と、分けてくださいました。

嬉しかったです。

お店を年間10日も休まないらしいです。
68歳の大将なのでした。

満腹のお腹を引きずってホテルに戻りました。

さて、明日の愛媛から別府への船は何時がよいかしら??
と、調べたら・・・・。
愛媛の八幡浜の港を、朝 6時20分発に乗る必要があることに気づきました。
えっと、ここ香川から八幡浜まで、300キロ弱はある・・・。
出航の1時間前には到着したいので、5時到着で その3時間前に香川を出るとなると・・・

に、二時!?夜中の。
ということは、1時半起床。

現在夜の10時。

寝るぞ!寝るぞ~~!

急いで、急いで寝ないと!
と、寝るのを焦った時に気づいたのです、このホテルが

踏み切りの横に建っているということに。

寝ようとすると、「カーン、カーン、カーン!」というケタタマシイくらいの踏み切りの音が
鳴り響く

なぜ、そんなに聞こえるのか?
実はもう一つの理由がありました。

このホテル、隣の部屋の声が、異常なくらいはっきり聞こえるんです。

妖精が
「これは、ラジオが流れていると思えばいいよ」と、言ったくらい

壁が薄い!
だから、隣の声も廊下の音も、外の音さえも、全部が筒抜け。

宝物すぎる!!

そんなわけで、10時に布団に入って、踏み切りと隣の声を聞きながら、

終電が終わり、踏み切りも静かになって眠った頃、アラームがなった。
でも、睡眠のサイクルが絶妙だったのか、まだ興奮しているせいか
すっきり起きました。

予定通りホテルを2時出発!

がらがらな道を妖精が かっ飛ばす。
私は、横で船をこぎまくる。

あっという間に、八幡浜の港へ 5時到着。



綺麗な朝焼け。

少し待ってから、船に乗り込む。
少し寒かったので、厚着をして、ブランケットを持って、
寝る気120%!



貸切状態の船内で、



ゴロンと横になって、寝ました



最高!

数少ない乗客の皆さんは、思い思いの場所で寝ていました。
一番、面白かったで賞は、マッサージチェアで寝ていた方。
いいところを選ばれましたね。

女性だけの専用スペースもあって、カーテンで仕切れるくらいですが
それでも、女性の一人旅の方は、ここで寝るのもいいですね。

船からの風景も美しいです




9時すぎ、大分は別府港に到着

街路樹が変わっただけで、いきなり南国ムードになりますね



九州横断道路は、風景がダイナミック!
本州や四国とは全然違う雰囲気でした





私は
「いつでも運転代われるよ!」と、いいつつ

眠る。

眠いよぉ。

つづく