12月21日(月) 東京文化会館 大ホール
ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:ヴィキングル・オラフソン
J.S.バッハ/ヴァイオリン・ソナタ第5番
バルトーク/ヴァイオリン・ソナタ第1番
プロコフィエフ/5つのメロディ
ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番
アンコール) バルトーク/ルーマニア民族舞曲
都民劇場は1月24日のフィルハーモニア管弦楽団 指揮:エサ=ペッカ・サロネン 以来ほぼ1年ぶりにやっと行くことができました。早くも来年3月のヒラリー・ハーン(ウィーン・交響楽団)のコンサートは中止になっています。
久々の都民劇場は座席の配置が一人おきになり、入口では検温、退席の際は密にならないよう誘導がありました。
今回開催することができて、こんなにうれしいことはありません。対策をしっかりとっての開催となりました。
久しぶりのコンサート。庄司紗矢香は日本人のヴァイオリニストの中で一番好きなアーティストです。今回は新鋭のピアニストも楽しみでした。開催直前までほんとうに開催されるのだろうかと半信半疑でした。
このヴァイオリンの音、好きだったことを思い出しました。最初のバッハからしてなにかほっとするやさしさがあります。色彩を感じるヴァイオリニストですが、目をつぶって聴いているうちになんだかすごい色彩があふれてきましたが、なんとそれはピアノの方だったのです。とてもピアノも良くて、時にピアノが主導しているようなときもありました。帰ってパンフレットを見たら、オラフソンはアイスランドのグレン・グールドと呼ばれているとのことでした。バルトークとか得意と言うことですが、バッハもブラームスもプロコフィエフもどれも良かったです。ブラームスは彼の希望と言うことでした。プログラミングも順番も良かったです。
バルトークの曲では人間はまだまだ克服しなければならないことがあることを感じさせる不安定さが伝わるような気がしました。バルトークの曲は聴いていて美しいとかそういう曲ではありませんが、現代の矛盾とかそういうものを感じさせる曲です。
プロコフィエフの曲は何とも懐かし遠い世界を感じましたが、ロシア革命で亡命中に書いた曲であったことを後から知りました。その後、ソ連に復帰しているとのこと。娘がピアノを習い始めた時に、先生がプロコフィエフとかが娘には合う気がするとプロコフィエフの簡単なピアノ曲をやったことを思い出し、その感覚にいい先生と巡り逢ったと思いました。ファンタジックな不思議な感じの曲でした。
最後のブラームスのソナタ第2番は大好きな曲で、若い二人の演奏は甘い感じがして、それでいてしみじみとしたところもあります。第1楽章はアレグロ・アマービレで「愛らしく」の表記がありぴったりでした。最初から最後まで感動しっぱなしでした。会場が一つになりました。
曲想が違う4つの曲が並び、音楽の楽しさを充分味わうことができるコンサートでした。コンサートは one for all, all for one で両方がないと成り立ちません。この前のイタリア語の時間に Tutti per uno, uno per tutti を習いました。 いろいろな人生のシーンで思い出したくなる言葉です。
今日はヨガに行った後、先週血圧と大腸癌検診の結果を聞きに行った時、予約したインフルエンザのワクチンをうちにいい行ってからのコンサートでした。あまり予防接種はしない方なのですが、子ども園にパートに行っていた時はmustでした。区から送られてきた問診票を見たら、今年に限り無料となっていました。コロナがあるせいだと思います。先生もやっておいた方がいいと勧めてくれたのですが、コロナがあるので熱が出た時には保健所がらみになるので面倒なことになるとの話で、できるだけかからないようにするのがいいとのこと。いくらのんびり屋の私でもいよいよ年末のかウンドダウンに入ってきました。クリスマスの飾りもやっと土曜日に出しました。父が贈ってくれたツリーや小さな飾りたちです。
イタリア語に行く前にガトー・ショコラを焼きました。
去年から飾りっぱなしのサルトリイバラをまたかけて・・・
サンタさんを組み立て
主人が大好きだった聖歌隊を飾ります。
後ろのテラコッタは結婚祝いにボーイフレンドがくれたもので、彼の絵の先生が作ったものです。長いこと娘の部屋に置いてもらっていました。
毎年同じことの繰り返しです。巡る四季の中を繰り返していくことは大切にしたいことですが、最近は時がたつのが早すぎてついて行くのが遅れがちです。
我が家のもみじもやっと色付いてきました。
聴いたことのあるムターの演奏でブラームスのソナタ2番です。
Anne-Sophie Mutter - Brahms - Violin Sonata No 2 in A major, Op 100