(ガス主任試験受験に関係のない方、この記事は飛ばしてください)
ガス主任技術者試験対策講座の資料改訂、その3です。ガス技術科目のうち供給分野。おそらく「整圧器の動作」の理解が一番難しいのではないだろうか。私はガス会社に入社して5年間、この整圧器の維持管理部署で仕事をしてたから、新人の頃、一所懸命この動作を覚えたものだ。
整圧器には4種類ほどあるが、一番オーソドックスなのは、レイノルド式というタイプ。動作図を描いてみた。①使用量増大⇒二次側圧力低下⇒②低圧補助ガバナダイヤフラム下がる・開度大⇒③中間圧力低下・オキジャリ下がる⇒④メインバルブ位置下がる・開度大 という順序だが、補助の整圧器が3つもついていて、ややこしい。
中圧補助と低圧補助、オキジャリ―ボール間の間の圧力を、中間圧力又は駆動圧力というが、この圧力が下がると、メイン整圧器のバルブが開く方向に動き、ガスが多く流れる。実はもう一つの整圧器タイプフィッシャー式では駆動圧力が下がると、メインバルブは閉じる方向に動く。つまり逆の動きをする。この駆動圧力がどうなるか理解するのがポイントになる。
更にその応用問題。レイノルド式に戻ると、駆動圧力が高い時は、メインバルブは開かない。従って、それ以上の一次圧力がないと、駆動圧力が高くならず、メインバルブは閉止不能になる。ややこしいね。