資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

経営の行動指針~土光語録

2019年05月19日 | 産業能率大学

 経営の学習も面白くなってきた。このテキストは、東芝の土光敏夫氏の語録である。メザシの土光さんだ。全部で百の文章にまとめられている。私、理論的な話もいいが、このような具体的な話が好きだ。 

経営の行動指針―土光語録
本郷 孝信
産能大出版部

 以下、私が、これは、と思ったものを幾つか紹介する。著作権もあるだろうから、要約を書く。矢印以降は、私の文章だ。

①組織は上下の雛壇ではなく丸い円だ。→つまりトップを中心に同心円状ということ。

②顔を見たらコミュニケーション、廊下のすれ違いでも書類1枚分のコミュニケーションは取れる。→その通りだ。これ広めたいな。

③成果が上がったら報告するのではなく、報告するから逆に成果も上がってくる。→良い情報は上がりやすいが、悪い情報はなかなか上がりにくい。報告するとは勇気がいるという。報告に勇気がいるとは、初めて聞いた。悪い報告は、しにくいという意味か。

④人はいつも不足気味にしておく、そうでなければ人は育たない。→土光さん、厳しいねえ。

⑤穴を深く掘るには幅がいる。→実際はその通りだが、人材育成のことを言ってる。深く狭い人材より、専門は深く、その周辺分野もある程度知っている人材が良い、というようだ。その通りと思う。うまい表現だな。

⑦書類はいくら積み上げても業績とは関係がない。→米国の石油会社から聞いた話と言ってる、これも言い得て妙だ。

 土光さんは、メザシしか知らないが、経営のプロだ。ほとんどがいまでも通じる内容だ。このテキストは、大学を卒業しても使えそうな書籍だ。良い本に巡り合ったと思う。お薦めですよ。

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