この日は、産業能率大学に入学して、初めてのスクーリングだ。科目は経営戦略、この科目は、私、十数年前に中小企業診断士の学習済みのため、実際はその後の知識補充になる。初日は10分間の休憩時間を挟んで、8限目まであり、終わりは結構遅くなった。
受講生は約50人、男女比は8:2ほど。クラツーの登山ツアーと同じだ。女性は熱心だねえ・・初日の内容は、成長戦略に競争戦略がメイン。コストリーダーシップや差別化、集中など、久しぶりの内容だ。内容を全部書くこともできないから、興味のあったものをピックアップする。
VTRで見た、スピード重視経営の一つは、パナソニックの「垂直立ち上げ」、新型DVDレコーダーの売り上げを1か月で50%のシェアを取ってしまうという計画の戦略。企画、製造、販売を平行して進める方式だ。そして実際に成功した。でも、普通の組織では、連携が難しく、なかなかできないだろう。
そして夕方のグループ討議。課題は「成長戦略の例を挙げよ」、というもの。グループのメンバーは8名。メンバーを見て、これはディスカッションは難しいなと感じ、私が司会、発表を受け持つように提案する。そして、討議の始まり。案の定、皆、なかなか意見が出てこない。
そこで、製品ライフサイクル(PLC)を例を挙げて説明する、すると徐々に意見が出始める。テレビはブラウン管から液晶へ、洗濯機は手回し脱水から全自動へ、レコードからCD、ダウンロードへと変化する音楽媒体、セル画からCGへのアニメ製作など。これ、「重層的プロダクトライフサイクル」というやつだ。
この重層的・・とは、前の製品が陳腐化する前に、新しい製品を立ち上げ、販売し、これが一本のライフサイクルになる。複数の製品だからPLCの曲線が重層的になる、というもの。(図を参照)最後の討議結果の発表では、説明を逆にして、わが班は重層的PLCを取り上げ、その例を検討した、と説明する。エヘ・・ 経営戦略は、踏み込むと面白いんだが、受講生は、皆、興味持てたかなあ・・明日に続く・・