資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

マスコミの論調、昔から変わらないね!

2014年06月15日 | 登山&自然系資格とその活用
ポーツマスの旗 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


 先週、九州の飫肥(おび)という城下町へ旅行に行った。そのときこの町に小村寿太郎の記念館があり、彼の出身地であることを知った。帰って早速、「ポーツマスの旗」という小説を読んだ。小村寿太郎が、全権として日露戦争の後のポーツマス条約を結んだ時の物語である。

 当時、日本海海戦には勝ったが、大陸では日本軍の消耗がひどく、弾薬や軍資金がなく、尽きていた。そして、外債もこれ以上調達が難しく、四面楚歌であった。一方、ロシアは、シベリア鉄道で、満州方面に日本の三倍の兵力を集結しつつあった。唯一、ロシアの弱点は、国内で革命が起きつつあることだった。

 日本政府は、政府も、軍もこれ以上戦争の遂行は不可能としていたが、国民には、弾薬や金のないことは伏せていた。なぜならバレると、ロシアが強気になって戦争を継続するか、和議をしてもロシアが有利に決着する可能性があるためであった。

 マスコミは、そんなことは知らず強気で、賠償金はもとより、樺太とシベリアの一部を割譲せよ、との勢いだ。この前の戦争、日清戦争で、賠償金や台湾などの領土を取得しており、日本海海戦なども勝利したから、マスコミはじめ、当時の国民は相当強気なのである。

 結局、賠償金は取れず、樺太の南半分を取って交渉は妥結したが、そのため、国内では、小村や政府の弱気を非難し、全国で暴動が発生した。客観的に見て、小村全権は、よくやったと思われるが、国内ではその後、新聞を始めとするマスコミが大陸進出を扇動して、太平洋戦争まで突っ込んでいった。概略はこんなストーリーである。おおよそご存知の方も多いでしょう。

 話は変わるが、開幕したブラジルワールドカップはどうだろう。ほとんどのテレビでは、最低決勝トーナメント進出と言っている。昨日のNHKでは、視聴者の声として日本は優勝目指してください、と女性アナウンサーが真面目にしゃべっている。バカじゃなかろうか。

 サッカーの世界ランキングは、日本は予選4か国のうち、一番下だ。順当なら3敗、よくて2敗1分け位だろう。勢いがつけば、もしかしたらという程度の実力である。なんでキチンと報道しないのか。

 日本のマスコミは、ポーツマス条約当時と同じだ、変わっていないね。オリンピックの時も同じような雰囲気の報道だった。その方が売れるからだろうが、反動が怖い。持ち上げておいて、ストンと落とす。そして俺たちマスコミには責任はないよ、という。

 さて、そんな論評はさておいて、今日は、都内で、朝から集合しての応援だ。樽酒持ってこれから、出かける。勢いに期待して、頑張れ日本!!何とか引き分けを!!
コメント
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