「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

2008-07-05 09:43:07 | 内装・インテリア

薪ストーブを焚くには薪が要る。薪ストーブのことをよく知らない人は「八ヶ岳山麓奥深くの別荘地なんて、薪になる木がいくらでもあるでしょう。燃料代タダでいいね」と言う。これは誤解だ。日本の別荘地の1区画なんて、100坪級からはじまって「広いなぁ!」というのでも、せいぜい普通は1000坪くらいまで。そんなところで、敷地の木を切り倒して薪にしていたら、木はスグになくなってしまう。薪はどこか他から入手せねばならず、そのためにはそれなりのコスト(資金あるいは労働)が発生するのである。

多くの別荘オーナーはお金を払って薪を入手する。マツやスギなどの針葉樹の薪は少し安めだ。ヤニが多いので着火は良いが、火持ちは悪く、何より煙突にタールが付着しやすい。高品質な「薪界の貴族」はクヌギやナラだろう。固く重く火持ちが良い。火力が強い。煙突にススが付着しにくい。当然ながら高価である。長さを40~45cmで統一し、適度な太さに割って針金で縛ったものが一束500~600円はするだろう。真冬に1日ストーブを焚き続けるなら、こうしたものを何束も使うことになるのだ。

薪代をタダにしたいなら、労力が必要だ。近所の情報をこまめに集め、どこかで伐採、間伐があるたびにその現場に軽トラで行き、頭を下げて木をもらい受け、その場でチェーンソーで切って軽トラに積み込み、家に持ち帰り、さらにチェーンソーと斧を使って薪を作る。重労働であるが、実費を払うだけで済む。得られる樹種はカラマツあたりがほとんどであろう。あるいは大工さんから建築の端材をもらうなんて手段もある。ただし、いろんな樹種や大きさの端材が混じっていて使いにくく、塗料が付いていたりしてちょっと注意が必要である。

私もチェーンソーを持ってはいる。17年前に買ったマキタ社製のものだ。しかしこれを動かすのは面倒だし、非常に大きな音がするので、どうも苦手だ。でも斧を使う薪割りはしたい。楽しい仕事だし、状況に応じて太い薪や細い薪を使い分けたいのである。そこで薪屋さんからは、チェーンソーで40cmほどの長さに玉切りした状態のものを買っている(画像)。これを斧で割って使うのである。薪の断面はなかなか芸術的なものだ。皆微妙に違う。この断面を見て「ちょっと疲れたから細めのを割ろう」とか「この方向に斧を入れたなら割れやすいかな」などと考えながら、作業をするのである。
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